外伝〜灰と白銀の邂逅〜後篇
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「ふふ、そう警戒しなくても銀もそうだけど君達にも用はないよ。さっきリィンも言ったように用があるのはリィンが手配してくれた私の得物を修理してくれる”匠王”の娘達だよ。」
「えっと、それじゃあシズナさんの得物をあたし達が修理すればいいの〜?」
ロイド達を見回して苦笑したシズナはセティ達に視線を向け、視線を向けられたシャマーラは不思議そうな表情で訊ねた。
「その前に君達の”鍛冶師”としての腕前を知りたいかな。幾ら可愛い弟弟子の紹介とはいえ、私にとっては”命”の次に大切な相棒を預ける事になるんだから、生半可な腕前の鍛冶師に預けるつもりは毛頭ないからね。」
「ええっ!?」
「リィンさんをお、”弟弟子”と呼んだって事はまさか……」
「アリオスさんと同じ”八葉一刀流”の方ですか………」
シズナの答えを聞いてある事に気づいたロイドは驚きの表情を浮かべ、エリィは信じられない表情でシズナを見つめ、ティオは真剣な表情で呟いた。
「フフ、なるほど。そういう事ですか。でしたら、私達が鍛えた武器を見て頂いた方がいいでしょうね。」
「そうですね。……ちなみに私達が鍛えた武器ならどんな武器でもいいんですか?」
一方シズナの要求にセティは苦笑しながらある提案をし、セティの提案に頷いたエリナはシズルに訊ねた。
「できれば私の得物に近い武器がいいかな。――――――ちなみにこれが修理して欲しい私の”相棒”だよ。」
エリナの疑問に答えたシズナは折れた漆黒の大太刀をセティ達に見せた。
「綺麗な剣ですね………」
「ああ……それに相当な業物だ。それこそ叔父貴やアリオスのオッサンの得物以上の業物だぜ。」
「ええっ!?ア、アリオスさんが使っていた得物よりも……!?そんな凄い武器に一体何があって、真っ二つに折れてしまったんでしょうね……?」
シズナが見せた折れた漆黒の大太刀にノエルは見惚れ、ノエルの言葉に頷いて真剣な表情で答えたランディの評価を聞いたユウナは驚いた後困惑の表情で折れた太刀を見つめた。
「………なるほど、東方の剣の一つ――――――”大太刀”ですか。でしたら、リーシャさんが扱っている得物が近いですね。リーシャさん、得物を少しだけ借りても構いませんか。」
「は、はい。……どうぞ。」
折れた大太刀を見つめて呟いたセティはリーシャからリーシャの得物にしてセティ達が生み出した斬魔刀――――――霊剣『天業雲剣』を借りた。
「こちらが私達姉妹が生み出した斬魔刀――――――霊剣『天業雲剣』です。よければ、手に取って確かめてみてください。」
「なら、遠慮なく確かめさせてもらうかな。ふむ…………………………君は先程”私達姉妹が生
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