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Fate/WizarDragonknight
5章
節分フェア
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!」
「はい!」

 ココアの言葉に、青山さんもまた元気に豆を投げる。
 ハルトは机の合間を跳び、逆に飾りつけに置いてある箱と豆袋を取り、逆に投げ返す。
 やがて、ハルト対可奈美、ココア、青山さんの豆の投げ合いが続き、どんどん床に豆が増えていく。
 そして。

「何やってるんですか?」

 その声で、ラビットハウス全体が凍り付いた。
 見て見れば、ホールにラビットハウスの看板娘が降りてきたところだった。
 試験勉強のため、今日はシフトを外れていた少女。水色の長い髪が特徴の小さな少女、香風智乃(かふうチノ)がジト目でココア、可奈美、そしてハルトを見つめていた。

「あ、チノちゃん!」

 だが、少なからず不機嫌になっていることに気付かず、チノの自称姉鬼は彼女に近づいた。

「今、節分フェアやってるんだ! チノちゃん、私に豆撒いていいよ? ほらほら! 鬼は外って!」
「ココアさん……これは……」

 だが、チノは明らかにココアの言葉は耳に入っていない。
 ぷるぷると体を震わせ、ラビットハウス全体に響く大声で___チノちゃん、大声出せるんだ___叫んだ。

「しっかり片付けて下さい!」
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