第八幕その六
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「お塩を使う量も違うよ」
「そこ大事だね」
「日本はあまり使わなくても」
「イタリアじゃかなり使う」
「その違いもあるね」
「そうなんだよ」
先生は日本のイカ墨のスパゲティを食べつつ言いました。
「これがね」
「そうだよね」
「こうして考えると面白いね」
「何かとね」
「食べものでも」
「そうだね、しかし日本にいたら」
こうも言う先生でした。
「食べることが楽しくて楽しくて」
「それだよね」
「先生食事の時にこにこしてるね」
「いつもね」
「そうなったね」
「しかもカロリーが少なくて」
日本のお料理はです。
「栄養バランスもいいから」
「先生イギリスにいる時より痩せたね」
「脂肪率が減ってね」
「血糖値やコレステロールも下がったし」
「健康になったね」
「そうなったよ」
実際にというのです。
「僕もね」
「いいことだね」
「美味しいものを食べて健康になる」
「これ最高だよ」
「何といっても」
「そうだね、身体にいいものをバランスよく沢山食べる」
このことがというのです。
「最高のことだね」
「そうだよね」
「今飲みものは牛乳だし」
「チーズもあるしね」
見ればスパゲティとサラダにそれぞれチーズがたっぷり入っています。イカ墨のスパゲティの上に小さく切られたチーズがあって熱で溶けてます。
「スパゲティの中にはトマトも入ってるし」
「それもたっぷり」
「サラダもあるし」
「栄養バランスもいいね」
「そうなっているね」
「よく菜食主義は身体にいいというけれど」
それでもと言う先生でした。
「これも極端過ぎるとね」
「かえってだよね」
「よくないよね」
「身体に悪いね」
「蛋白質やカルシウムも摂らないとね」
こうした栄養もというのです。
「やっぱりね」
「よくないよね」
「あまり極端な菜食主義でもね」
「身体に悪いんだよね」
「禅宗のお坊さんもね」
先生は皆にスパゲティを食べつつお話しました。
「実は玄米のお粥とお漬けものだけでね」
「生きていないよね」
「実はそうだよね」
「それだけじゃとてもね」
「生きていられないよね」
「お野菜もしっかり食べているしね」
玄米のお粥以外にもというのです。
「お豆腐、大豆だってね」
「食べてるね」
「それで今は他にもだよね」
「何かと食べてるね」
「お布施してもらったものを」
「そう、お布施してもらったものは何でも食べる」
先生は皆に言いました。
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