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おっちょこちょいのかよちゃん
157 塩を調理せよ
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静岡県へと向かっていた。
(静岡はあちらの方角・・・)
 そして静岡県に入る。浜松にある天竜の杉林を越え、焼津の漁港を見渡し、そして静岡の市街地を飛び越えて清水へと訪れた。
(ここが清水の地・・・)
 フローレンスは久々に訪れたこの地を少し懐かしく感じた。
(私がこの地に訪れました時、杖の所有者はここにいました・・・。そして護符の所有者は未だ受け継がれていませんでした・・・)
 フローレンスはとある丘の上に来た。そこには例の四人が苦労して建てた秘密基地が今でも立っていた。
(ここで大きな基地の取り合いで激しい戦いが行われました・・・。しかし、私やイマヌエル、山田かよ子ちゃんと共にその闘いを抑えます事ができました・・・)
 この地には幾度となく敵が襲って来た。自分達と敵対する世界が赤軍と提携し、無理矢理この世界と繋がってしまった時、アレクサンドルとアンナの兄妹がこの地を荒らしまわったとか。それから杖や護符を狙う者が現れる。その途中、長山治という少年が拉致されそうになったり、護符は娘に引き継がれたが、異能の能力(ちから)を持つ者で最強とされる高校生男子が赤軍に利用されたり、引き継がれた護符を探し出す為に杖が奪われそうになったり・・・。
(確か、あの少女は学校に行っています筈・・・。今お会いしますには都合が悪いですわね・・・)
 フローレンスはそう思いながら時を待ち続けるのであった。
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