157 塩を調理せよ
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が、不思議な予感したと言うとりました」
尾藤が説明した。
「もしかして、その護符や山田の杖の元の持ち主に尾藤君のお母さんが会った事があるかもしれないね」
長山はそう推測する。
「そうね。尾藤君のお母さんとウチのお母さんやかよちゃんのお母さんにも会わてあげたいわね」
その頃、杉山の姉は一人で違う事を考えていた。
「もと子ちゃんだっけ?もしかして弟さんの事を考えてるの?」
「ええ、あのバカ、自分勝手なんだから・・・。大野君やりえちゃんって子と喧嘩して・・・。一体今どこで何してんのかしら?」
「大丈夫よ。きっと見つかるわ」
しかし、こんな危険な地で通信機まで捨てて、何を考えているのか、それは杉山さとし本人以外には全く考える事ができなかった。
本部の一室。イマヌエルは各々に瞬間移動で食事の提供をしていた。
「我々の世界でも食料は必要だからね。君達も休憩したまえ」
「ありがとう、イマヌエル。ところでうちの子達の方は大丈夫かしら?」
まき子は娘の方を気にしていた。
「ああ、また次の敵を突破しているからね。一応、確認してみよう」
イマヌエルは通信機を取り出した。
「こちらイマヌエル。藤木茂救出班、食事の用意はできてはいるが、いるかい?」
『こちら藤木救出班、椎名歌巌。食事なら大丈夫だ。今塩を操る敵がいて杖の所有者がそれを利用していろいろな料理を出してくれた』
「そうか、了解。この先にもっと手強い敵がいるのでお気をつけて」
『了解』
藤木救出班との通信は終わった。
「向こうは食事は間に合っていたよ」
「良かった・・・」
「それでは向こうにも食事を与えに行くとするか」
イマヌエルは礼の部屋へと向かった。
監禁されている赤軍の足立と吉村の所に食事が運ばれた。
『安心したまえ。餓死させるつもりはない』
「それで私達がお前らの要求を認めるとでも思っているのか?」
『そんな風には思っていないさ。ただ、こっちからしたら死なれちゃ困るからね』
「ふん・・・」
房子は丸岡に連絡を入れる。
「修。こちら重信房子。今、杖も杯も護符もそっちにあるって本当なの!?」
『はい、そのようです。それから現に多くの連中が平和主義の世界の方に取り入れられ、こちら側に攻撃を続けて戦争主義の世界の人間は次々と撃破されている状態です!中には護符や杖の持ち主にやられた奴もいます!』
「何ですって!?今、そっちに戻るわ!」
房子はレバノンの赤軍本部へと戻ることにした。
(あいつら・・・!!手を打って・・・!!)
そして今、偽物の道具の能力で身動きが全くできない状態である戦争主義の世界の長・レーニンの事も考えた。
(レーニンをどう回復させるか・・・!?)
その一方、フローレンスは愛知県から
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