後編
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んなら一緒にどうだ。」
いつもの真田さんペースだ。思わず笑いがこみ上げてくる。
「いや私は・・・遠慮しておきます。」
「そうか。じゃあな。」
真田さんは片手をあげると、そのまま階段を駆け下りていった。その姿に何かを思い出しかけたが、結局何も浮かんではこなかった。
1階まで降りてドアを開けて外に出てみる。身を切るような寒さだ。
1月の下旬。決戦はもう目前に迫っている。
軽快に走り去っていく真田さんの後ろ姿が見える。私は寒さに震えながらも、その姿が見えなくなるまで見送った。
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