とっておきの夏(スケッチブック×のんのんびより)
奇妙な縁(えにし)
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にしおりは元気よく答えた。
蛍「そういえばあのトンネルは駄菓子屋さんへ行く近道でしたね」
トンネルを抜けた先は件の駄菓子屋「かが屋」の目の前だった。
なっつん「そうなんだ。ウチらも駄菓子屋に行くからしおりちゃんも一緒に行こうよ」
しおり「うん!」
皆で連れ立って目の前のかが屋まで歩く。
れんげ「にゃんぱすー」ガラガラ
店の扉をれんげが勢いよく開けると、そこには見慣れぬお客が楓と話しをしていた。
楓「おー、いらっしゃい」
?「ありゃ、いっぱい人が来ちゃったねえ。じゃあ凛、チャマ、行こうかー」
凛?「そうだねえ。これ以上長居すると皆さんに迷惑かかっちゃうし。それではこれにてさようならー」
チャマ?「だからカンナさん、私はチャマじゃなくて石川ほのかですって!」
カンナ?「え、“チャマ”じゃないのん?」
ほのか?「だーかーらー!凛ちゃんも何とか言ってよー!」
凛?「だって仕方ないじゃん、姉々が名前を覚える気ないんだもん。めんどくさいしもうチャマでよくない?」
ほのか?「よくない!私はほのかだよぅ!」
カンナ?「まーまー、どっちでもいいじゃない。あ、皆さんどうぞごゆっくりー」ペコッ
一穂「あ、ご丁寧にどうもー」ペコッ
楓「毎度ありー」
「カンナ」と呼ばれていた人が皆に会釈したので一穂が代表して会釈を返した。
3人はそのまま一行の脇を通り抜け、外に停めていた軽トラに乗って去っていった。
楓「珍しいな、どうしたんだ皆して」
一穂「楓、今の人たちは?」
楓「あー、新垣さんって言ったかな…別の地区の人みたいで。何かの用事でたまたまこっちに来ていたみたいですね」
なっつん「うん、それはいいんだけどさ…」
珍しくなっつんが神妙な顔をしている。
楓「どうした?」
なっつん「あの3人、かず姉とれんちょんとほたるんにどこか雰囲気とか容姿が似てなかった?」
れんげ「そういえばそうなん。あの凛って人、ウチみたいに『姉々』って言ってたのん」
ほのか「『チャマ』って呼ばれていた人は私と同じ名前みたいだったし!」
一穂「うーん…よく見てなかったけど確かにあの子、容姿もほのかちんそっくりだったような気がするねえ」
蛍「何ですかそれ!?怖いですよぅ!」
小鞠「ま、まさかかず姉たちの生霊…?」
木陰「それともドッペルゲンガーかしら…?」
一穂「えっ、ウチ死ぬのん!?」
謎が謎を呼び、カオスな雰囲気になってきている。
しばらく静観していた楓だが、このいつ終わるとも知れぬ議論に終止符を打つべく
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