艦娘と提督とスイーツと・80
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レーンヨーグルト大さじ1を加えて混ぜて、アイスの型に入れて凍らせるだけ。凝固剤のペクチンが入ってるから、ただジュースを凍らせるよりも市販のアイスのような感じになる。
「アイスうまぁ〜」
「いろんなフルーチェでいろんなあじができるです?」
「あぁ、混ぜて凍らせるだけだから手軽だしな」
「手作りアイスのほうせきばこやぁ〜」
もう彦〇呂さんも言ってないと思うけどな、宝石箱。
フルーチェアレンジレシピその4:フルーチェケーキ
さっきはババロア風の焼かないケーキを紹介したが、こっちはホットケーキミックスとフルーチェを使って出来るベイクドケーキだ。ホットケーキミックス200gに、フルーチェ1袋、溶かしたバターを50〜100g、卵1個を混ぜ合わせて生地が出来たら150℃に余熱したオーブンで
40分焼く。もっと手軽にやるなら、しっかりと洗って内釜に薄くサラダ油を塗った炊飯器に生地を入れて普通に炊飯するとケーキが焼けるぞ。
「けーきはよそうがい」
「でもうまぁ〜」
「クリームやフルーツでかざりつけです?」
デコレーションしなくても、十分美味いけどな。
「て、ていとくぅ〜……」
「ん?どうした利根、ゾンビみたいな呻き声上げて」
「妖精さんばかりズルいのじゃぁ〜……儂にもくれぇ」
寝転がっていたソファから転げ落ちると、そのままズリズリと這ってくる利根。小刻みに震えながら右手を伸ばしてくるその姿は正に、獲物を求めるゾンビのようだ。
「駄目ですよ?姉さん」
「「ち、筑摩!?」」
いつの間に執務室に入ってきていたのか、利根の背後には筑摩がいつもの微笑みを浮かべて立っていた。
「さっきまで食べ過ぎで苦しんでいたのに、利根姉さんたらいやしんぼさんなんですから……。これは『お仕置き』が必要ですね?」
「ヒイッ!?」
筑摩の『お仕置き』という単語を聞いた瞬間、利根が青ざめる。
「提督、ご迷惑をおかけしてすいません」
「あぁいや、別にいいんだが」
「さぁ利根姉さん、行きますよ?」
「イヤじゃあああぁぁぁ!お仕置きはイヤじゃあああぁぁぁ!」
筑摩の襟首をむんずと掴んで利根を引き摺って行く筑摩。引き摺られている利根は注射を嫌がる子供の様に泣き喚いている。
「あ〜、筑摩?」
「…………はい?何でしょう」
「その……お手柔らかにな?」
俺がそう言うと、筑摩はニッコリ笑って
「お任せ下さい。『いつもの』事ですから」
そう言い残し、執務室を去っていった。執務室に残った俺と妖精さん達は顔を見合せて
「筑摩、コワイ」
と言い交わしてブルリと身体を震わせた。
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