五河コネクト/次元の悪魔
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カタカタカタカタ
巨大な残骸の並ぶ研究室の一角、そこで黙々とカリオストロは黄金の液体の解析を行っていた。解析の中でレイオニクスの遺伝子と並列に並んだありとあらゆる遺伝子を照合し、カリオストロはその結果に苦虫を噛んだ。
カリオストロ「やっぱり、これは絶許案件ね」
イースナ「何か分かったのか?」
カリオストロの口から衝撃的な回答が告げられる。
カリオストロ「この液体から微かに人間の遺伝子、そして白血球の痕跡が見つかった、それも遺伝子がごちゃ混ぜになってレイオニクスの細胞に浸食されてるから誰の遺伝子かは特定できない」
イースナ「という事はその液体は……」
カリオストロは怒りの様相で答えた。
カリオストロ「この液体の正体は、人間の血液、残酷な事に、不特定多数の10代の子供の血液よ」
イースナはその事実に顔が歪み、震えだす。
イースナ「ダメだ……妾の嫌な予感が、的中してしまった……」
ガッ!!
震えるイースナの手を掴んだのは他でもない、カリオストロだった。
カリオストロ「ここで怖気付いたら、あーしたちは犠牲者の意思を裏切る事になる、イースナちゃんは、あーしが守るよ♪」
イースナは覚悟を決め、カリオストロの手を取り、立ち上がった。
その目には、確かな強さが宿っていた。
するとイースナのグラスギアから通信が入る。
メガ・ネ「ガラクタ動かす為の電気確保出来たで〜。今戻るわ〜」
イースナ「よくぞやってくれたな」
すると研究室の上のダクトからメガ・ネが帰還してくる。
カリオストロ「ご苦労様、ホント何から何まで頼りになるわ〜メガちゃん」
メガ・ネ「乗り掛かった舟やし、イースナちゃんのお願いやからな」
イースナはグランドキングの残骸を電気ケーブルで繋ぐとコンセントを差し込む。
イースナ「準備は出来たぞ、本当に始めるんじゃな?」
一同はゴーグルを装着する、これからジュダシステムを起動し、レイブラッド星人の記憶を辿ろうとしていたのだ。
何が起こるか分からない、危険な実験が一つのボタンから始まろうとしていた。
メガ・ネ「いくでー、実験開始!!」
バチバチッ!!ギーーーーー!!
3人「うあああああああ!!」
余りの衝撃が脳を襲い、二人は頭を抱え込むが瞳を開いたその先にはいくつもの世界が木の枝の様に広がっていた。
3人が目にしたのは
謎の言語を話す怪人と古代の戦士
暗闇の中で揺らめく黄金の戦士
モンスターが跋扈する謎の世界
ケータイの様な銃を怪人に向ける男
4人で争う戦士たち
巨大なカニの化け物と戦士
指を天に向ける赤い戦士
広大な砂漠を走る複眼のような列車
月を見上げる城を背
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