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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Saga31王の帰還〜Return〜
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って言われて、目を開けてみると・・・。
「コレ、ひょっとしてウェディングベール・・・?」
「ああ。ブレイザブリクから引っ張ってきた。コレも指輪と同じでただのベールだから安心してくれ」
「おお! これは嬉しいな〜!」
とても綺麗で、普通に高級そうな出来のベールを被ることが出来てテンションが上がった。そんな私の様子にルシル君は「ドレスも用意できればよかったんだが、強制変身術式を喪失してしまってな」ってガックリ肩を落とした。確かディゾルディネ・カンビャメントってゆうやつやったか。指をパチンと鳴らして、対象の服装を一瞬で変える・・・。そうか、あの魔術はもう使えへんのやな。
「ううん。ベールだけでも十分や。おおきにな」
お互いに照れ笑いを浮かべてると、マリアさんが「では、そろそろ始めますね」と言うて咳払い。私とルシル君は頷いて、改めて向かい合った。
「汝ルシリオンは、この女はやてを妻とし、良き時も悪き時も、富める時も貧しき時も、病める時も健やかなる時も、共に歩み、他の者に依らず、死が二人を分かつまで、愛を誓い、妻を想い、妻のみに添うことを、神聖なる婚姻の契約のもとに、誓いますか?」
「誓います」
「汝はやては、この男ルシリオンを夫とし、良き時も悪き時も、富める時も貧しき時も、病める時も健やかなる時も、共に歩み、他の者に依らず、死が二人を分かつまで、愛を誓い、夫を想い、夫のみに添うことを、神聖なる婚姻の契約のもとに、誓いますか?」
「誓います」
「それでは指輪の交換を」
まずはルシル君からやね。私が差し出した左手の薬指に、さっき私が渡した指輪をはめてくれた。次は私。ルシル君の左手の薬指に、ルシル君から渡された指輪をはめた。その直後、ルシル君がガクッと膝を折って崩れ落ちそうになった。
「ルシル君!?」「マイスター!」
「ルシリオン様!」
一番近かった私がルシル君を抱き止めて、続いて駆け寄って来てくれたアイリがルシル君の両肩に手を添えて体を支えた。軽い。それに顔色もひどく悪いし、存在感が薄らいだ。
「大丈夫、大丈夫だ。ありがとう、はやて、アイリ。手を離してもらっても問題ない」
ルシル君の微笑みと言葉を信じて私とアイリは手を離した。その瞬間はよろっとフラついたルシル君やったけど、ちゃんと1人で立つことが出来た。浅い呼吸を繰り返してたけど、深呼吸を1回したところで血色や存在感も戻った。また何かしらの神器を消費したようや。
「もう限界ですね。急ぎましょう。・・・それでは誓いの口づけを。新郎、新婦のベールをめくってください」
私の顔を覆い隠すベールがルシル君の手によって上げられる。そんで顔を近付けて、唇が触れ合うかどうかとゆうところで、ルシル君が「今日までありがとう。愛
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