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レーヴァティン
第二百二十話 ハイランダーの影その一

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                第二百二十話  ハイランダーの影
 久志は軍をリバプールに進ませる中でその話を聞いた。
「スコットランドからはか」
「兵は動いてへんで」
「王の本国からはか」
「動きそうでな」
 それでもとだ、美奈代は話した。
「これがな」
「動いてないか」
「どうもな」
 美奈代はさらに言った。
「ここはな」
「兵を温存させてか」
「それでな」
 そのうえでというのだ。
「後の戦にな」
「備えてるか」
「そうみたいやな」
「そうか、スコットランドからな」
 そこからというのだ。
「援軍を送ってな」
「戦うと思ってたな」
「ああ」
 実際にというのだ。
「兵はやっぱりな」
「集結させてな」
 そしてというのだ。
「戦う」
「そうしてきたしな、うち等は」
「だからな」
「連合王国もやな」
「そうすると思ったけれどな」
「自分の兵はな」
 スコットランドのというのだ。
「あえてな」
「温存してな」
「本国に戻った時に」
「使うつもりか」
「そうちゃうか」
 こう言うのだった。
「あっちは」
「長く戦うつもりか」
「最後までな」
「少なくともスコットランドだけになってもか」
「そうみたいやで」
「そうなんだな」
「スコットランドは帝国と比べるとかなり小さい」 
 美奈代は双方の国力差からも話した。
「そやからな」
「戦ったら」
「もう絶対に勝てるやろが」
「それでもっていうんだな」
「そや」 
 それでというのだ。
「スコットランドは山地でな」
「地形が険しいか」
「それも寒い」
 そうした気候だというのだ。
「そやから戦いにくい」
「そうした場所か」
「しかも兵も強い」
「ハイランダーか」
「そや、連合王国の中でもな」 
 それこそというのだ。
「ロングボウ兵と並ぶな」
「精鋭だったな」
「そやからな」
「スコットランドだけになってもか」
「油断は出来んで」
「そういうことだな」
「相手もそれがわかってるから」
 それ故にというのだ。
「まだな」
「戦うつもりなんだな」
「そやと思うで」
「そういうことだな」
「そやからな」
 美奈代はさらに話した。
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