第六十六話 好き嫌いその十五
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「免許は必要なのよね」
「先輩は他ならぬ教会の人ですからね」
「ええ、だからね」
もう何といってもです。
「必要よ」
「そうですよね」
「もう十八歳だから」
年齢がセーフになったからにはです。
「すぐに教習所行かないとね」
「何処の教習所行かれるんですか?」
「奈良県の方でね」
そこで、です。
「行ってね」
「習得されるんですね」
「そうするわ」
「そうですか、僕の方は昔は家の近くに教習所あったんですけれどね」
何とも羨ましいことです、お家のすぐに教習所があるとそれだけで免許を習得することが楽です。行き来がすぐなので。
「もうないんですよ」
「教習所ってなくなるの」
「経営しているのが自動車の企業ですから」
「その企業の経営次第なのね」
「そちらが悪化したらしくて」
それでというのです。
「今は跡地は葬儀屋さんとコンビニになってます」
「葬儀屋さんとコンビニってまた極端ね」
何か全く対照的に思えました。
「それはまた」
「そうですよね、ですが今は」
「教習所はないのね」
「それで別の場所に行くしかないです」
「免許の修得も大変なのね」
「場所によってそうですね」
私に残念そうに言いました。
「桜井の方まで行きます」
「桜井ね」
「あそこにはあるんで」
「それでそこでなのね」
「免許習得します」
「そちらもいさんでね、本当に免許がないとね」
車のそれがです。
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