第四百七十三話 【団欒】絆を深める戦士達その十
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「本当にとんでもないこと言うな」
「駄目か」
「絶対にな」
大兎は斎子に引いた顔で答えた。
「捕まったらどうするんだ」
「脱獄すればいいと思うが」
「それもっと悪いからな」
「その意見は参考にならない」
菜月も斎子の主張はこう言って退けた。
「だからしないことだ」
「やっぱりそうだよな」
「うん、実行には移さないでおこうね」
迅は余裕のある笑顔で述べた。
「絶対に」
「あ、あがが・・・・・・」
「さもないと僕も力を入れないといけないから」
斎子の頭を後ろから掴みながらだった。
「いいね、副長も」
「わ、わかりました」
「この人を抑えられるって凄い」
綾波も驚嘆した。
「超人みたい」
「隊長の特殊能力だよ」
諸刃が笑って話した。
「まさにね」
「凄い特殊能力です」
「他の誰にも無理なんだ」
斎子を止めることはというのだ。
「それこそね」
「ああした人だからですね」
「そうなんだ」
「こうした人がいるなんてね」
漆も言ってきた。
「それぞれの世界で凄いね」
「そうだな、しかしだ」
加賀はその漆に言った。
「それを言うとな」
「僕もだね」
「確か君になった人は」
「うん、改編された世界ではね」
「既にだな」
「本来の姿で幸せに暮らしているよ」
漆になったかつて魔法少女だった彼女はというのだ。
「お友達とダブルスをしてね」
「ダブルス、テニスだな」
「青春しているよ」
「それは何よりだな」
加賀はその話を聞いて微笑んで述べた。
「大変だった様だが」
「それで僕は残ったんだ」
「元の姿の相手はそうなったうえでか」
「そうなんだ」
こう話した。
「面白いよね」
「面白いと言えばそうだな」
加賀も否定しなかった。
「言われてみれば」
「全くだね」
「そして私から見ると貴殿もだ」
漆自身にあらためて話した。
「かなりだ」
「個性的だね」
「そう思う」
まさにというのだ。
「斎子殿と同じだけな」
「同じだけなんだ」
「貴殿を止められる人もあまりいそうにない」
「あっ、私が言ったらそれならとなってくれます」
彩が言ってきた。
「あと美炭さんも」
「怒ったら怖いからな、彩は」
その美炭アリスも言ってきた。
「だからだよ」
「私そんなに怖いかしら」
「さやかは結構空元気だけれどな」
「私は違うの」
「滅多に怒らないけれど怒ったら本気だからな」
その怒り方はというのだ。
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