第四百七十三話 【団欒】絆を深める戦士達その七
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「ですからご安心を」
「そうっすか?」
「ええ、わたくしは」
「おい、もう言うなよ」
烈火も流石に真っ青になってゴブタに言った。
「怖いものがあるからな」
「事実言ったら駄目っすか」
「言っていいことと駄目なことってあるからな」
「確かに。セリシアさんのお料理が食べられたものじゃないにしても」
チュウも悪気はない。
「言ったら駄目だよ」
「気をつけるっす」
「僕も気をつけているからね」
チュウは目をきらきらとさせて言った。
「ゴブタも気を付けていこう」
「わかったっす」
「はい、二人共ここまでね」
神威が止めてきた。
「流石に可哀想だからね」
「まあな、美味いものの話をしようぜ」
藤丸もさりげなく止めた。
「例えば葉月ちゃんの料理とかな」
「私ですか」
「ああ、あんたの料理いいぜ」
藤丸は葉月に笑って応えた。
「カツカレーもな」
「では今夜はお手伝いします」
「宜しく頼むぜ」
「それでは」
「楽しみである」
オラゴンも言ってきた。
「葉月は料理もいいであるからな」
「お料理も?」
「強くて可愛くて優しくてである」
そしてと本人にも言った。
「料理上手、最高である」
「私は何も出来ないけれど」
「そんなことはないわ」
自信のない葉月に静が話した。
「御両親もお姉さんもそう言ってないでしょ」
「皆優しいから」
「特にお姉さんは」
「最初は怖いって思っていたけれど」
「違うわね」
「一緒にいたらわかったわ」
姉がどんな人間かというのだ。
「それでね」
「優しいからっていうのね」
「うん、よく言ってくれることはね」
「いえ、葉月さんは素晴らしい方です」
モーリッツは極めて冷静に述べた。
「私もそのことは保証します」
「そうですか」
「事実なので」
それ故にというのだ。
「そうさせて頂きます」
「そうですか」
「ですから」
それでというのだ。
「少しは自信を持たれて下さい」
「そうだぞ、自信を持て」
「葉月は素晴らしいぞ」
「私達も頼りにしている」
「いつも助けてもらっているしな」
「葉月は立派」
たんぽぽと話那、鈴、虎徹、冥も言ってきた。
「女子力も性格も」
「ただ強いだけじゃない」
「どれだけいい娘か」
「私達が保証するわ」
「だから自信を持つんだ」
「この簾中の言う通りじゃ」
クロノワールも言ってきた。
「お主はこちらの世界でも最高の魔女になれるぞ」
「そうなんですか」
「女子力も含めてな」
「けれどお兄ちゃんはあげないですよ」
霞は半分以上本気であった。
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