暁 〜小説投稿サイト〜
私の中に猫がいる 完結
3-?
[1/2]

[8]前話 [1] 最後 [2]次話
 約束してしまったので、ご飯を作りに行くことになった。

「本当にいくのかよー 男の部屋だよ 俺は、行かないよ 変なことになったら、耐えられないからな」

「変なことってなによー 守ってくれないんだ」

「自己責任でやってくれ」

「いいよー 舜はそんなことしないもん」

「その割には、いつもより可愛い下着つけてたじゃぁないか 期待しているのか」

「そんなことはないわよー プチ 見てたなぁ―」

 ストローハットに花柄のノースリーブのワンピースで出掛けようとしたけど、陽ざしが強く、薄いカーディガンを取りにいった。神戸の駅に着くと舜が迎えに来てくれていた。

「カニ玉の天津飯と鶏団子のスープってどうかしら」

「うん いいねぇ そういうの久しぶり」

「おうちに行く前にどこかで買い物できる?」

 途中で買い物をして、歩いて10分ほどで着いた。11階建ての8階だという。

「狭くて、申し訳ないが」と言っていたが、部屋ん中はひんやりしていた。確かに中は細長くて、そんなに広くない感じ。キッチンも狭くて、ここで作れるかしらと戸惑った。とりあえず、カーディガンを脱いで持ってきたエプロンを着けた。

「可愛いね すずりは、何を着ても素敵だよ そのワンピース姿も、きれいだよ」

「ありがとう 褒めてもらうと、やっぱりうれしいわ」

 買って来たものを冷蔵庫に入れようとしたら、中は卵とチーズだけで後は、ビールばっかり、そして少しの調味料。

「舜 お料理しているの? ビールばっかり」と中をのぞいていたら、後ろから、抱きしめられて

「外食が多いからね とりあえず、ビールで乾杯しようよ 料理はゆっくりで良いから」

「うーん 下ごしらえだけね 舜は飲んで待ってて」と、身をかわしてたのだ。

 お米を研いで、鶏団子の下ごしらえだけして、何にも突き出しが無いので、レタスとトマトにごま油だけかけて

「なんにも、おつまみ無くてごめんなさい」と、言って、長椅子のソファの隣しか座るとこ無かったので、グラスを持って舜の隣に座っていった。

「いや 僕が、悪いんだから 気を使わないでいいよ いつも、そうやって何か作るの?」

「うん お父さんが飲み始めるとね なんか、出してくれって、言うのよー お母さんもお仕事で疲れているだろうからね そんな風に躾られちゃった」

「そうか 親孝行してるんだ」

「大したこと無いよ 普段、好き勝手させてもらってるもん」

 一杯だけ軽く飲んで、私は、準備にかかったが、机もせまく、食卓の上で何とかしたが、あまり、食器類もないみたい。それでも、ようやく食べられるようになったのは、3時を回っていた。

「うん うまいよ すずり 上手なんだね」

「ありが
[8]前話 [1] 最後 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ