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私の中に猫がいる 完結
3-?
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とう 安心したわ 食べてもらえて 他人に食べてもらうのって初めてなの」

「いやいや お世辞抜きでおいしいよ」

「そう でもね 舜 調理器具も食器も少なくて、苦労したわ」

「そうか それはすまない こんなこと、初めてだし 何が要るのかわからないしな そうだ 今度、買い出しに付き合ってくれよ 必要なもの」

「ねぇ それって 又、作りに来いってこと?」

「そうだよ 駄目かい? いいでしよ?」

「嫌じゃぁ無いけど・・ こういうのって、お付き合いしている状態でしょうか」

「僕は、前から、そのつもりだよ すずりのことが好きなんだから」

 抱きしめられて、キスをされ、身体が動けなくなってしまった。そのまま、奥の部屋に連れられて、ベッドに倒されてしまっていた。その時、背中のジッパーを下げられるのを感じて、

「嫌 やめて― こういうの嫌です お願い」ようやく、声が出せた。

「そうか すまない」と、離してくれた。

「ごめんなさい 私 そんなつもりで、来たんじゃぁ それに、そんな関係でお付き合いするのは・・ でも、舜のことは好きです」

「わかった 僕が悪かった 君をもっと大事にするよ」と、舜は謝ってきたので、私は、なんだか、舜のホッペにチュッとして、「トイレ借りるね」といって、駆け込んだ。恥ずかしかったのだ。

 私は、顔とか服装を整えてから出て行った。

「ごめんなさいね 私、まだ、融通きかなくて 嫌いになった?」

「とんでもないよ 君は、素敵な女性だよ ますます好きになった」

「ありがとう 嫌われなくて、安心した」

「これから ハーバーランドのほうに散歩に行こうか 夕焼けもきれいになるから」

「うん 行こう 行こう」

 本当は、抱きしめるだけなら、ずーっと、そうしていて欲しかったんだけど・・。わざと私の胸にあたるように、舜の腕を組んで歩いていた。


 


 



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