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八条荘はヒロインが多くてカオス過ぎる
第三百二十九話 冬のお庭でその十一

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「お蕎麦も食べてね」
「行かれますか」
「そうしてくるわ」
 僕に笑顔で話してくれてだった、そのうえで。
 日菜子さんは僕と別れて自分のお部屋に戻っていった、それから少しベランダでくつろいでいるとだった。
 友奈さんが来て僕に聞いてきた。
「どうしたの」
「読書しててそれで休憩にね」
「ここにいるの」
「そうなんだ」
「私は今から街に出る為に」 
 その為にというのだ。
「お部屋を出て」
「それでなんだ」
「貴方を見たから」
「声をかけてくれたんだ」
「そうなの」
「そう、だから」
 それでというのだ。
「聞いたの」
「そうだったんだ」
「そう、それでね」
 友奈さんは僕にさらにお話してくれた。
「今から街に行って来るわ。夜までには」
「帰って来るんだ」
「それでお蕎麦食べて」
 このことは友奈さんも他の人と同じだった。
「また出るわ」
「そうするんだ」
「彼氏と一緒に。街に出るのも」
 今からそうすることもというのだ。
「彼にプレゼントをしたいから」
「それを買いになんだ」
「そうなの。それじゃあね」
「うん、今からだね」
「行って来るわ」
「それじゃあね」
「夜にまた会いましょう」
 こう僕に言ってだった。
 友奈さんはベランダを後にした、その後でだった。
 僕もベランダを出てそのうえで自分の部屋に戻った、そうしてまたお昼ご飯も交えて本を読んだ。そして三作程読んでだった。
 今日はこれまでと思ってジャージに着替えてだった。
 トレーニングルームの自転車で汗をかいてお風呂に入って。
 まず身体を洗って湯舟に入るとそこに畑中さんと小野さんが来られた、そしてお二人も身体を洗われてから湯舟に来た。
「今日は早いですから」
「今のうちにと思いまして」
「そうですね、お蕎麦を食べたら」
 それからはとだ、僕も答えた。
「その後は」
「外に行かれますね」
「そうされますね」
「そうしてきます」 
「まずはお寺で」
「それで次は神社ですね」
「それでキリスト教の教会にも行って」
 そうしてだ。
「最後に天理教の教会もです」
「行かれますね」
「あちらにも」
「うちは天理教の信者ですからね」
 八条家の人全員がだ。
「ですから」
「左様ですね」
「それではですね」
「はい、あちらにも行きます」 
 もうこのことは外せない。
「そうしてきます」
「私も明日あちらに行きます」
「私もです」
 畑中さんも小野さんもだった。
「そうしてです」
「一年をはじめたいと思っています」
「そうですよね、天理教の教会にも行かないと」
 八条家の人間はだ、このことは家で代々働いてくれている人達もだ。畑中さんも小野さんもなのだ。
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