第三百二十九話 冬のお庭でその五
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「それでよ」
「ああ、ここにだね」
「日本に来てもだけれど」
「今はだね」
「八条荘に来てからのことをね」
「思っているんだ」
「ええ、大晦日だけれど」
今日はというのだ。
「この大晦日までね」
「色々あったってだね」
「思ってね」
それでというのだ。
「ここで色々考えていたの」
「そうだったんだね」
「それでこれからもよね」
「うん、色々あるよ」
僕はテレサさんに話した。
「本当にね」
「そうね、じゃあ今日はお寺と神社を彼と行った後は」
「どうするのかな」
「メイド喫茶に行くわ」
「テレサさんもメイドだしね」
「ええ、メイド部としてね」
部活からもというのだ。
「ちょっとね」
「行って来るんだ」
「メイドがメイドを楽しむのも」
「面白いね」
「だから行って来るわ」
「うん、じゃあね」
「そのことを考えていたの、何処に行こうかって」
今夜はというのだ。
「けれど義和とお話してね」
「決まったんだ」
「何か考えがまとまったから」
それでというのだ。
「それじゃあね」
「メイド喫茶にも行くんだ」
「そうするわ」
こう言ってそうしてだった。
テレサさんは笑顔で応えた、そのうえで。
僕と別れて八条荘に戻った、僕はそろそろ寒くなってきたと思ったがまだお庭を歩こうと思ってだった。
今度は門の方に行った、するとそこモンセラさんが汗を拭きながらジャージ姿で門から敷地内に入って来た。
そうしてだ、僕に言ってきた。
「今からトレーニング?」
「いや、ただ歩いていただけだよ」
「それだけなの」
「うん、モンセラさんはトレーニングしていたんだ」
「ちょっと走ってきたの」
「そうだったんだ」
「それで後はね」
ランニングの後はというのだ。
「筋トレをね」
「するんだ」
「レスラーはトレーニングが日課だから」
それでというのだ。
「今日もね」
「走ってなんだ」
「筋トレもね」
「するんだね」
「よく食べて」
そしてというのだ。
「よくトレーニングする」
「それがレスラーだね」
「そう、だからね」
「今日もなんだ」
「トレーニングしてるの。ただ明日はね」
元旦はというと。
「彼と一緒に夜からね」
「日本のお寺や神社行くからだね」
「あまりね」
「あまりでもするんだ」
「ええ、するけれど」
それでもというのだ。
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