第三百二十九話 冬のお庭でその二
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「それでもお参りしていいかラ」
「日本だとね」
「だからネ」
「行って来るんだ」
「ステディト」
僕に笑って話してくれた。
「そうしてくるヨ」
「それじゃあ今夜は」
「お蕎麦食べテ」
そうしてというのだ。
「お寺にも神社にもネ」
「うん、じゃあね」
「今夜は楽しんでくるヨ」
僕に笑って話してくれてだった。
そうしてお池から八条荘の中に戻った、それで僕はまた一人になったけれどすぐに水蓮さんが来て僕に言ってきた。
「どうしたあるか」
「気分転換にね」
「ちょっと出ているあるか」
「そうなんだ、水蓮さんもかな」
「今日行くデートのこと考えていたある」
僕に微笑んで話してくれた。
「それである」
「大晦日だから」
「どうしようかとある」
「やっぱりお寺から神社行くんだ」
「それは決まっているある、ただ」
「ただ?」
「何を食べるかある」
それが肝心だというのだ。
「ここでお蕎麦は頂くあるが」
「ああ、神社でだね」
「私の愛人は焼きそばが好きある」
「出店だと絶対にあるね」
「ただあれは青海苔があってある」
焼きそばにふりかけるそれの話をしてきた。
「それが歯に付くあるからな、私が食べると」
「歯が見えた時になんだ」
「これはたこ焼きもあるからな」
「恥ずかしいんだ」
「そこが心配ある」
「ああ、だったらね」
僕は心配そうな水蓮さんに解決案を話した。
「ガム噛んだらね」
「ああ、青海苔がガムに付いてあるな」
「奇麗になるよ、ガムは歯磨きにも使うしね」
「噛んでそれで歯垢とか食べ残しを取るあるな」
「そうなるから」
アメリカ軍のレーションにあるのもその為だ、食べた後でお口の中を奇麗にすることは忘れてはいけない。
「どうかな」
「いいあるな、ならある」
「そうしてくるんだ」
「勿論他にも食べるあるよ」
「出店でだね」
「そうしてくるある、けれどある」
「ガムもね」
水蓮さんにあらためて話した。
「覚えていくといいよ」
「用意して噛むある、いいこと聞いたある」
「それじゃあね」
二人でこう話した、そしてだった。
水蓮さんは僕に笑ってこうも言った。
「今年最後、新年の最初にある」
「楽しいデートをだね」
「してくるあるよ」
僕ににこりと笑ってだった、それで八条荘に戻った行った。僕はここでお池のところから草木のところに行った。
するとそこに円香さんがいて僕に言ってきた。
「外は寒いですね」
「うん、それで円香さんはそうしてここに」
「寒いと頭が冴えますので」
それでというのだ。
「考えたくて」
「それでなんだ」
「今はです」
まさにここでというのだ。
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