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魔法絶唱シンフォギア・ウィザード 〜歌と魔法が起こす奇跡〜
G編
第97話:明かされる名前
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「ち、違う!? セレナは、何も悪くない……」
よりにもよって自分がガルドの足を引っ張ってしまったと言う罪悪感に、セレナが圧し潰されそうになり頭を抱える。ガルドはそれを否と言うが、グレムリンはセレナの罪悪感をさらに煽った。
「気付かなければ良かったのにねぇ〜? そうすれば僕を倒せてたかもしれないのに。それに今までだってみんなが頑張ってるのに、1人だけベッドで寝てのんびりしてさ〜」
「あ、あぁぁぁぁぁぁぁ――――」
「止めろグレムリンッ!?」
「セレナ、あなたは何も悪くない!?」
自分を追い込むセレナを守ろうとするガルドとマリア。彼らを見下しながら、グレムリンは拾った指輪を右手中指にはめた。
「ま、もういいや。君らもう必要無いし。十分楽しませてもらったしねぇ」
〈トルネード、ナーウ〉
「ッ!? 2人とも離れろッ!」
グレムリンが何をするつもりなのか分かったガルドは、咄嗟に2人を突き飛ばし自分から遠ざけた。直後、ガルドの周りを極彩色の風が吹きすさび彼を空中へと巻き上げていく。
「あ、そうそう。君この間この魔法で軍人さん達を逃がそうとしてたみたいだけど……折角だから全員始末しといたよ」
「グレムリン、貴様ぁ――!?」
「ガルド君、駄目ぇっ!?」
極彩色の竜巻は天井を突き破り、彼を外へと吹き飛ばそうとする。徐々に巻き上げられていく彼に、セレナは危険を顧みず竜巻の中へ飛び込んだ。
「セレナッ!?」
「セレナ、駄目よッ!?」
ガルドとマリアの静止も聞かず、セレナは竜巻の中へ飛び込むと巻き上げられていくガルドに抱き着いた。
「セレナ、どうして!?」
「だってもう、離れたくなかったから……やっと、やっとまた会えた――!」
強風に巻き上げられながら、セレナはガルドの体に抱き着いた。対するガルドも、今まで堪えていた物を吐き出すようにセレナを強く抱きしめた。
「すまない、セレナ……君を守りたかったのに……」
互いに抱きしめ合いながら、外へと吹き飛ばされていく2人。あの高さから落とされては、下が海でも助からないだろう。
「セレナ……ガルド……セレナァァァァァァッ!?」
1人残されたマリアは、2人が吹き飛ばされていった穴に手を伸ばし叫び声を上げるしか出来なかった。
***
一方、外では颯人と奏が激しい戦いを繰り広げていた。
「チィッ!」
〈ウォーター、プリーズ。スィー、スィー、スィー、スィー!〉
颯人はウォータースタイルになると、リキッドの魔法で体を液状化させ奏に接近した。液状化した颯人には、奏のアームドギアによる一撃が通用しない。
「だったらぁ!」
[LAST∞METEOR]
通常の攻撃では液
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