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Fate/WizarDragonknight
”fight for future”
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が上がる。

「何っ!?」

 トレラアルティガイザーが相殺される。両腕が外側へ放り投げられ、無防備になったトレギアの頭上に、ウィザードのストライクウィザードが浮かび上がった。

「だあああああああああああああああああああ!」

 ウィザードは叫ぶ。
 トレギアの胸に炸裂する蹴り。だが。

「まだだ……そんなものでは、私は死なない……!」

 トレギアは逆に、右手でウィザードの足を掴む。
 ダメージはあるものの、体に魔法陣の刻印が刻まれるトレギアは、ストライクウィザードに耐えきっていた。
 そして、持ち上げた左手に、黒い雷が宿る。
 だが、止まらない。止められない。

「トレギアああああああああああああああああ!」
「ウィザード……!」

 両者の力は均衡。炎と闇が、それぞれの背後を彩っていく。

「_________」

 それは、人ならざる者の声。
 さらに、ウルトラマンの姿が、ストライクウィザードをトレースするようにトレギアへ跳び蹴りを放った。

「何!?」

 二倍になった蹴りには、トレギアも耐えられず、地へ落ちる。

「ココアちゃん……!」

 ウルトラマンの顔の裏にココアの気配を感じながら、ウィザードは蹴りに力を込める。

「はああああああ!」
「________」

 ウィザードとウルトラマンは、そのままトレギアの体を地面に引きずる。やがて、ウィザードたちは同時に力を込める。

「だあああああああああああああああああああああああああ!」
「__________________________!」

「これが君たちの力か……勉強になったあああ!」

 そのまま、亜空間の地面を引きづりながら、やがてトレギアの体は、亜空間を震わすほどの爆発を引き起こした。




 消滅していく亜空間。
 向かい合うウィザードとウルトラマン。
 周囲の風景が、徐々に見滝原ドームに戻っていくのに合わせて、ウィザードの姿もハルトのものとなる。

「……助かった……ありがとう。……ココアちゃん」

 ハルトの言葉に、ウルトラマンはゆっくりと頭を振った。
 やがて、その体が赤い光に包まれていく。
 消滅している彼をじっと見つめ、
 やがてそこには、気を失ったココアが倒れ込んできた。

「ココアちゃん!」

 倒れていくココアを、ハルトは慌てて受け止める。
 そして。

「お疲れ様。……お姉ちゃん」

 ハルトは静かに、その頭を撫でた。
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