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おぢばにおかえり
第六十六話 好き嫌いその十四

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「それで、です」
「そうしたところで働いていくのね」
「そうしたいですから」
「しっかり考えているわね」
「それで教会長さんの資格もです」
 こちらもというのです。
「欲しいって考えています」
「四つね、合わせて」
「そうなりますね」
「そこまで資格あったら」
 それこそです。
「おみちでは困らないわね」
「そうですね」
「いさんでいくわね」
 またこの言葉を出しました。
「阿波野君も」
「それで自動車免許も」
「あっ、車運転出来ないと」
 このことは言わずにいられませんでした。
「駄目よ」
「必要ですか」
「おみちにはね」
「電車では駄目ですね」
「電車での移動よりも」
 それよりもです。
「信者さんのお家に行く時は車だから」
「だからですか」
「そう、車で行ってね」
 そうしてです。
「ものも運んだり人も送ったりするから」
「車は必要ですか」
「もうないと」
 それこそです。
「何も出来ないわよ」
「そこまでのものなんですね」
「だからね」
「おみちにはですね」
「車の免許は必要よ」
 阿波野君にこのことを言いました。
「そこはわかっておいてね」
「わかりました」
 阿波野君も頷いてくれました。
「高校卒業したらまずそっちですね」
「免許先に習得するのね」
「そうします」
「私もね」
 かく言う私自身もです。
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