第二十話 ゴールデンウィークの予定その九
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悪魔だった、咲にその悪魔のカードを見せた。そうしてそのうえで咲に対してさらに話をするのだった。
「こうした輩であったりします」
「悪魔ですか」
「この場合はまさにです」
「文字通りのですか」
「悪魔です、悪意や悪事に染まりきった」
「そうした悪魔ですか」
「悪魔といっても様々です」
悪魔とは何かという話もした。
「ただキリスト教の神に対する」
「その場合もありますか」
「聖魔伝という漫画でありました」
漫画の話も入れてきた。
「悪魔とは何かと聞かれ」
「そうしてですか」
「神に歯向かう愚か者だという返答が出て」
そうしてというのだ。
「まさにそうだという返事でした」
「それが正解ですか」
「はい」
「それが悪魔ですか」
「神を絶対の正義としたならば」
そう考えると、というのだ。
「それならです」
「まさにですね」
「悪魔は絶対の悪となります」
神を絶対の正義と定義してその神と敵対する悪魔は何かと考えるとどういった存在になるかというのだ。
「そうなります、ですが」
「この場合悪魔が本当に悪か」
「そう考えますね」
「深く考えると」
咲も答えた。
「そうですね」
「はい、失楽園や多くの創作では悪魔は決してです」
「悪ではないですね、そういえば漫画やライトノベルやゲームでも」
咲は自分の専門知識からも答えた。
「別に悪魔は。モンスターとして出ても」
「それでもですね」
「仲間になったりします」
「闇の力を使う位ですね」
「邪悪とは」
決してというのだ。
「違います」
「そうですね、ですが今私が出した悪魔は」
タロットカードに出たそれはというのだ。
「今小山さんが言われた」
「邪悪ですか」
「悪意や悪事に骨の髄まで染まりきった」
「そうした悪魔ですか」
「吐き気を催す邪悪です」
それだというのだ。
「この場合の悪魔は。戦後日本はこうした知識人がです」
「多くいたんですか」
「そしています」
今も尚というのだ。
「運動家も含めて」
「今もいますか」
「はい」
そうだというのだ。
「彼等に近付いても信じてもいけません」
「絶対にですね」
「あの北朝鮮との関係も」
「あの国ともですか」
「あったりしますから」
「あの国ですか」
「北朝鮮については言うまでもないですね」
速水は咲に述べた。
「どういった国か」
「犯罪国家ですね」
咲は北朝鮮に就いてこう言った。
「もう」
「そうですね」
「皆知ってますよ」
咲はこうも言った。
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