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ドリトル先生と幸せになる犬
第七幕その一
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 先生はこの時動物の皆と一緒に国崎さんのお家にお邪魔していました、そのうえで皆で仲良くふわりを見ていますが。
 ふわりは国崎さんの奥さんがものを書こうとしますと。
 ケージから出てペンを取って咥えて奥さんに差し出します、奥さんはそれを観て先生に言いました。
「こうしていつもなんですよ」
「必要なものをですね」
「持って来てくれます」
「大きいものならです」
 息子さんも言ってきました。
「あるところに駆けていって」
「そうしてですね」
「はい、ここにあるって」
 その様にというのです。
「鳴いて教えてくれるんです」
「そうですね、ふわりはトイプードルの中でも特に頭がいい娘で」
「性格もですね」
「抜群にいいので」
 だからだというのです。
「そうしたことをです」
「してくれるんですね」
「実はです」 
 先生はご家族にお話しました。
「前の家族のところにいた時も」
「いつもですね」
「助けられたら、お姉ちゃんになるから」
「そう思ってですね」
「はい、考えていたんですよ」
「赤ちゃんが泣いたらですね」
 奥さんは先生のお話を聞いて言いました。
「それをあの二人に教えて」
「はい、おむつを持ってきたり」
 前の飼い主達にです。
「赤ちゃんにおもちゃを貸してあげたり」
「そうしたことをしてですね」
「お姉ちゃんとしてです」
 つまり家族としてというのです。
「飼い主達を助けようとです」
「凄いですね」
「ふわりは自分のことは考えません」
 先生はふわりの性格のことをお話しました。
「どうしたら家族を助けられるか、喜んでくれるか」
「そのことをですね」
「考える娘です」
「だから今もですね」
「こうしてです」 
 まさにというのです。
「家族を助ける為に言われなくても」
「動いてくれるんですね」
「そうなんです」
「本当にいい娘ですね」
「そんな娘をもういらないで捨てるんですから」
 ご主人は忌々し気なお顔と声で言いました。
「あいつ等は本当に最低ですね」
「そもそも一度家族に迎えていますね」
 先生はこのことからお話しました。
「そうですね」
「そして自分達の子供が産まれるまで可愛がっていたんですよ」
「そうしでしたね」
「まあああなるって思ってましたが」
 ご主人はです。
「あいつ等があんな連中だって知っていましたから」
「飽きっぽくてですね」
「自分達のことしか考えなくて」
「思いやりもなくて」
「命のことなんて知ろうともしない連中だって」
 そうした人達だと、というのです。
「わかってましたんで」
「それで、ですね」
「ふわりを捨てるってわかってました」
「そうでしたね
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