外伝〜灰と白銀の邂逅〜中篇
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らシズナを見つめ、レンは興味ありげな表情を浮かべてシズナに問いかけた。
「ふふ、それに関しては”八葉とは無関係ではなく、剣仙ユン・カーファイは私にとっての剣の師”とだけ言っておくよ。」
「貴女が口にしていた老師とはやはりユン老師の事か………それで、ヴァンさんと共に俺達をここで待ち構えていた事を考えると、もしかしてヴァンさんに俺達との接触を依頼したのか?」
「うふふ、状況を考えればどう考えても、ヴァンお兄さんとお姉さんは”グル”としか思えないものねぇ。」
レンの問いかけに答えたシズナの答えを聞いて静かな表情で呟いたリィンがシズナへの問いかけを続けるとレンは意味ありげな笑みを浮かべてヴァンに視線を向けた。
「まあ、そう思うのが当然の流れだな。――――――というか、シズナが俺に接触する切っ掛けを作ったのはメンフィル(そっち)なんだぜ?」
「それは一体どういう事でしょうか?」
レンに視線を向けられたヴァンは肩をすくめて答え、ヴァンの答えが気になったリィンは眉を顰めて訊ねた。
「元々エレインの件の依頼を請けた時にあんた達メンフィル帝国軍とどうやって接触するべきか探っていたんだが、メンフィル帝国の諜報関係者が俺がメンフィル帝国軍との接触方法を探っている情報を手に入れた後俺に直接接触してきたんだよ。――――――”殲滅天使”レン皇女が俺に”依頼”したい事があるってな。」
「え、えっと……それが何故シズナさんがヴァンさんに接触する話に繋がるんでしょうか……?」
ヴァンの話を聞いてレンがエレインに対する意趣返しとして諜報部隊にヴァンを捜索させた話をすぐに思い出したリィンは冷や汗をかいて表情を引き攣らせた後シズナに視線を向けて訊ねた。
「私が所属している”組織”は諜報力には自信があってね。それで、彼――――――ヴァンがメンフィル帝国――――――つまり、殲滅天使からの依頼を請けて殲滅天使や君と接触する情報を部下達が手に入れたから、君達と会う為にヴァンに接触してここまで来たんだよ。」
「”組織”、ねぇ……?黒月を始めとした共和国方面の”裏”の犯罪組織は連合が連合の占領に抵抗していた反乱軍共々全部纏めて”潰した”と聞いているけど、一体どこの”組織”なのかしら?」
シズナの話を聞いてある事が気になったレンは意味あり気な笑みを浮かべて問いかけた。
「私達の”組織”は”黒月”のような犯罪組織じゃないから、一緒にしないで欲しいかな。」
「犯罪組織ではないとすると……猟兵団か?」
レンの問いかけに対して僅かに不愉快そうな表情を浮かべながら答えたシズナの答えが気になったリィンは真剣な表情で訊ねた。
「うん、
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