暁 〜小説投稿サイト〜
英雄伝説〜灰の騎士の成り上がり〜
外伝〜灰と白銀の邂逅〜中篇
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転の勢いを利用して強力な技を繰り出すクラフトを放って対抗した。するとそれぞれが放った”螺旋”の剣技はぶつかり合った瞬間相殺すると共に凄まじい衝撃波を発生させてリィンとシズナの双方を吹き飛ばし

「四の型―――――散華!!」

「四の型―――――紅葉斬り・(ふたえ)!!」

吹き飛ばされたシズナは再び分け身と共にリィンに詰め寄って抜刀し、対するリィンもシズナのように分け身を作り出して分け身と共に自分に詰め寄ってきたシズナに抜刀をして、互いに背中を向け合った状態になった。

「ぐ……っ!?」

「っ……!?ふふ、これは驚いた。まさか”私の剣技を盗む”なんて。本当に君は面白くて、可愛げがある弟弟子じゃないか!」

それぞれの剣技はそれぞれに命中した為、リィンと”相打ち”になった事でダメージを受けて表情を一瞬しかめたシズナだったが自身の剣技を参考に新たな剣技を生み出したリィンを興味ありげな表情を浮かべて見つめ

「だったら、この絶技にも耐えてくれよ……!」

「!来る……!」

すぐに不敵な笑みを浮かべて全身に膨大な闘気を纏い、シズナの様子を見て大技が来ると判断したリィンも対抗する為に大技の構えをした。



「心頭滅却――――――我が太刀は”無”――――――オオオオォォォ……!斬!!」

「瞬撃必倒――――――儚く散り逝け、絶命の太刀――――――」

それぞれ大技を発動したリィンは分け身達と共に縦横無尽にかけながらシズナ目掛けて次々と斬撃を繰り出し、対するシズナはリィン目掛けて怒涛の斬撃を繰り出した。

「閃ノ太刀―――――絶葉!!」

「零ノ太刀―――――絶刑!!」

そしてそれぞれ最後の一撃を放って互いに背中を向け合ったその時

「ぐっ……………」

リィンは呻き声を上げてよろめきかけたが太刀を支えにして倒れる事を阻止した。

「……ッ!ふふ、”勝負”は私の”勝ち”だけど、”合格”かな。」

シズナはリィンのように呻き声を上げる程の大ダメージは負わなかったがそれでも無傷とはいかなかった為身体に伝わる痛みに一瞬表情を歪めたがすぐに気を取り直して口元に笑みを浮かべて振り向いてリィンを見つめた。

「いや――――――”勝負も俺の勝ちだ。”」

「え――――――」

しかしリィンが静かな表情で呟き、それを聞いたシズナが呆けたその時何とシズナの漆黒の大太刀が真っ二つに折れた!



「マジかよ……」

「ふふ、なるほどね。”得物のお陰”で勝てたようね。」

その様子を見守っていたヴァンは驚き、シズナの太刀が折れた理由がアイドス――――――古神自身が宿る”神刀”と互いに強力な一撃をぶつけ合った結果である事を察したレンは苦笑していた。

「……………まさか”
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