3-?
[2/2]
[8]前話 [9]前 最初 [2]次話
に、行こうか」
「ねぇ 私 少し、腕が痛くなってきたの」
「そうか じゃぁ 少し、歩いて、パターゴルフにするか」
「うん お腹もいっぱいだし、その方がいい」と、手つないでいった。
「すずりちゃんは、ゴルフやったことあるの?」
「ううん ないよ お父さんなんか、年中行っているけどね 舜は?」言ってしまった。
「僕は、いろいろと付き合いがあってね うまく、ならないけどね」
最初は、うまくいかなかったが、後ろから包み込むように教えてもらって、何とか、真っ直ぐ転がせるようになり、楽しくなってきたのだ。
帰りにケーブルの山上駅まで来た時、展望の開けた所があって、遠く大阪の方が霞んで見えていた。私は、舜の腕を掴んでいた。
「舜が生まれたのは、どこ?」
「僕は、奈良の山奥で、滋賀県との県境だ。とっても田舎だよ 山と川しか無い、不便なところだった 学校行くにも、苦労したんだ」
「そう 今でも、あるの そのおうち」
「兄貴夫婦が、椎茸栽培をやっていて、母の面倒を見ているんだ。父は僕が大学卒業すると同時に亡くなったんだ」
「そうなの 舜って 苦労したみたいだよね 私って、苦労知らずで来たから・・」
「それはないよ 頑張って努力してきたじゃぁないか」
「そんなこと無いですよー ラッキーだっただけ」
「それも、実力のうちだよ」
「ありがとう 舜は優しいよね」
「君が 素直だし、可愛いからだよ」
私は、頭を彼のほうに傾けていた。だんだん、魅かれ始めているのかも知れない。
ケーブルを降りてきたとき
「僕のマンシヨンに来ないか 神戸駅の近くなんだ 晩御飯でも、一緒に」と、聞かれた。
「ううん 今日は、汗かいちゃったから 今度、改めて、ご飯を作りに寄せてもらうわ」と、しばらく、間があって、答えた。
「そうか その方が楽しみだな 期待しているよ」
「舜 そんなに、期待しないで あまり、上手じゃないし、まずいかも知れないよ」
「なんだって おいしいに決まっているよ すずりが作るもんだったら」
家に帰ると、お母さんが
「ねぇ すずり 聞いて 昨日、あんなに慣れ慣れしかったのに、今日は、チッチたら、呼んでもこっちを振り返るんだけど、無視して寄ってもこないのよー ほんと、気まぐれなんだからー」
そうでしょうよ、プチじゃぁないんだから・・
[8]前話 [9]前 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ