第110話『夢現』
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ームが優勝すると言われているほどの強豪だ」
「うわぁ……」
「まぁでもこの2つのチームは特別強いからな。同じ舞台に立てるだけでもラッキーと思おう」
終夜はそう言って、乾いた笑いを零した。その表情には諦めの色が見て取れる。
いくら優勝という目標を掲げているとはいえ、彼我の実力差もわからないようでは三流止まり。終夜はこの2チームには敵わないことを初めからわかっていた。
そもそも、予選を勝ち上がったこと自体が奇跡に近いのだ。そして何やかんや本戦も勝ち上がり、ベスト4にまでたどり着いた。これだけでも十分凄い快挙なのである。
彼が悔しそうな表情をしないのは、そういう理由だろう。
「……さて、遠回りをしたが、ここからが今日のミーティングの本題だ。3つ目、俺たちと準決勝で当たるチーム。まさかこのチームが上がってくるとはな。──【花鳥風月】だ」
ただ、そう言い放った終夜の瞳には、闘志が宿っていた。
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