第六百二十九話 草原の観光その一
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草原の観光
ナンはコゼットにさらに話した。
「我が国も観光産業あるのよ」
「草原でもなのね」
「いざ見渡す限りの大草原へ」
コゼットに笑って話した。
「それをキャッチフレーズにしてね」
「馬や羊と親しんで?」
「それでこうしたもの食べてね」
今二人で食べているモンゴル料理をというのだ。
「ゲルの中で寝て馬に乗ってね」
「暮らすのね」
「そうした観光をね」
「成程ね、それがモンゴルの観光ね」
「多くの星でやってるの」
モンゴルの所有する星系のというのだ。
「それでよかったら」
「私もなの」
「そうしたら?」
こう言うのだった。
「よかったらね」
「あのね」
一呼吸置いてからだ、コゼットはナンに問うた。
「草原以外は」
「ないわよ」
返事はあっさりとしたものだった。
「どの観光名所もね」
「草原なのね」
「それで遊牧よ」
「レジャー施設とか公園とかお城とか博物館は」
「レジャー施設とか博物館は街にあるわ」
そこにというのだ。
「ちゃんとね。そして自然はね」
「草原ね」
もう一面のまさにというのだ。
「今言っている」
「どの星もね」
「高低あるの?」
「あるけれど感じないわよ」
一切という返事だった。
「だってね」
「ずっと草原だから?」
「それで馬に乗って移動するから」
だからだというのだ。
「高低もね」
「感じなくて」
「多くの場所が見渡す限り三百六十度」
「大平原なのね」
「そうなのよ」
「それがモンゴルなのね」
「そしてその観光なのよ」
そうだというのだ。
「どうかしら」
「草原一択なのね」
「それがモンゴルよ」
「それで観光いける?」
「草原マニアの人がいて」
それでというのだ。
「リピーターの人もね」
「いるのね」
「だから一応ね」
「産業として成り立っているの」
「そうなの」
こうコゼットに話した。
「他の国みたいに盛んじゃないけれど」
「盛んじゃないの」
「だから遊牧してる人が多くて」
それでというのだ。
「連合の他の国みたいにね」
「観光も大々的にやってないの」
「そんなね」
「観光名所をアピールしたり」
「レジャーとかホテルとかね」
「そうしたところもなのね」
「これといってね」
連合の他の国と違ってというのだ。
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