-Heroic-
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ではなかった。
ウルトラマンのボディが、赤く染まっていく。銀の第一形態より、深紅の第二形態へ。
そして、その右手が虹色の光を灯していく。
左腕を交差した後に右手で円を描き、天高く突き上げる。すると、見滝原ドームの全体___紗夜、モカ、チノが入らないように、光のドームが作り上げられていく。
「これって、この前の……真司!」
「ああ!」
ウルトラマンの視界の端では、ウィザードと龍騎が二体の闇のヒューマノイドを、逃がさないようにと食い止めている。
そして、空間を包んでいくウルトラマンの亜空間は、全ての戦闘員たちを、その内部に封じ込めた。
「ここは……」
「以前、あのウルトラマンとやらと一緒に戦った異空間だな」
ウィザードと龍騎は、見滝原ドームから変化した空間を見渡しながら言った。
常に空がオーロラ混じりの夕焼けに見える世界。足場には、ミニチュアのような砂製の建物が無数に並び、その内部からは光が発せられている。
亜空間。
「俺たちごと……?」
「ここなら、きっと他に被害がないからだろうね」
ウィザードは、上空でトレギアとぶつかり合うウルトラマンを見上げた。
ウルトラマンは一瞬だけウィザードたちへ視線を投げたが、すぐにトレギアとの戦闘に戻る。どうやら彼は、ファウストとメフィストに関してはこちらに頼るつもりらしい。
「本当に……味方なのか……?」
「! おいハルト! 来るぞ!」
龍騎が叫ぶ。彼の言う通り、ファウストとメフィストがこちらへ走ってきていた。
「こっちも行くぞ!」
「っしゃあ!」
二度目の気合。龍騎に続いて、ウィザードもまたソードガンを振るう。
「だあああ!」
龍騎のパンチと、メフィストの鉤爪が激突。火花が飛び散った。
「行け! ハルト!」
「ああ!」
ウィザードは龍騎の肩を伝ってジャンプ。メフィストの上より、ウィザーソードガンを振り下ろす。
だが、横から入って来たファウストの蹴りがそれを防ぐ。
「っ!」
ウィザードは退避とともに回転。腕からの無数の光線を放つファウストの攻撃を回避し、逆にソードガンをガンモードに切り替える。
無数の銀の発砲だが、それは逆にメフィストのアームドメフィストからの光弾によって防がれてしまった。
そんなメフィストの背後には、両手に雷を迸らせるファウスト。行き交う雷を極限まで広げ、圧縮して発射。
「ハルト、どけ!」
雷鳴がウィザードへ届く前に、龍騎が割り込む。両腕にドラグシールドを装備し、ファウストの攻撃と相殺した。
「ぐあっ!」
転がる龍騎。だが、ただで倒れたわけではない。起き上が
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