艦娘と提督とスイーツと・78
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か?だから私は甘い物はあまり得意ではないとあれほど……」
文句を吐きながらもアイスを口へと運ぶ武蔵。それが口へと吸い込まれた瞬間、眼鏡の奥の目がくわっ、と開かれた。
「提督よ。これは……」
「『カルーア・オン・アイス』。アイスにコーヒーリキュールのカルーアをかけただけのカクテルだ」
「しかし、あのチケットでは酒は出さないんじゃなかったのか?」
「『執務中には』、な。生憎俺は非番だ」
そう言ってニヤリと笑うと、釣られて武蔵もクスクスと笑う。
「やれやれ、狡い男だなお前は」
「そんな男は嫌いか?」
「いいや、そんな所にも惚れているさ」
「くれぐれも……」
「あぁ。飲兵衛連中には内緒、だな?」
休みの日にチケットを持ってくれば飲ませてもらえる、なんて知られた日にゃあ俺の休日は消滅確定だからな。
「さぁ、次はどんなコーヒーを飲ませてくれるんだ?」
「まぁまぁ、まずはコーヒーカクテルの定番『アイリッシュ・コーヒー』だ」
《アイリッシュ・コーヒーのレシピ》
・ホットコーヒー:150〜200ml
・お好みのウィスキー:20〜30ml
・白ざらめ:15g
・ホイップクリーム:適量
※白ざらめが無ければ普通のざらめでもOK!
(作り方)
温めたホットカクテル用のグラス(もしくはマグカップ)にざらめとウィスキーを入れ、ホットコーヒーを注いでステア。ざらめが溶けたらホイップクリームを浮かべて出来上がり。
「うむ、これは身体が熱くなってきそうだ」
「飲み物自体が熱いし、カフェインとアルコールが効いてくるからな」
味としてはコーヒーのコクとウィスキーの香ばしさが口一杯に拡がる。冷え込んでくる秋の夜長のお供には最高だぞ?
「さっきのアイリッシュ・コーヒーは美味かったが……やはり、冷たい方がだな」
「解ってるって。俺だってこの糞暑い中、何杯も熱いモンは飲みたくねぇよ」
確かにアイリッシュ・コーヒーは美味かった。が、夏場の昼下がりに飲む物ではなかったな。ちょいと反省。次からは冷たいカクテルだから、安心しろ武蔵。
《ビター・カルーア・ミルクのレシピ》
・カルーア:30ml
・牛乳:90ml
・インスタントコーヒー:1tsp
(作り方)
氷を入れたロックグラスに、カルーアと牛乳を注ぎ、ステア。仕上げにインスタントコーヒーをティースプーン1杯入れて軽くステア。
「カルーアは甘いから苦手だったが……これはいいな!」
「まぁ、甘いのが駄目ならコーヒー足しちまえって安直な気もするがな」
味は……まぁ、大体想像通りだ。
《カルーア・ウーロンのレシピ
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