第二十話 ゴールデンウィークの予定その四
[8]前話 [2]次話
「その場合はカードを一枚出すだけですが」
「それでどうかですね」
「この場合は即座にわかりますが」
しかしというのだ。
「細かいことはわからないので」
「だからですか」
「無力となります」
「そうなんですか」
「細かいところまで見極めるのがです」
それがというのだ。
「私の本来の占いなので」
「そうした時はですか」
「お金が必要です、そして占いは絶対ではないです」
「未来を見るんですよね」
「運命を。ですが運命は変えられます」
速水は咲に話した。
「貴女も若しあの時コンビニにそのまま入っていますと」
「麻薬の密売人に引っ掛かって」
「大変なことになっていた可能性が」
「そうでしたね」
「ですが運命は変えられるのです」
速水はまたこう言った。
「占いは道標なのです」
「運命のですか」
「人生のです、危険があれば」
それが占いで出ればというのだ。
「それを避ける為にどうすべきか」
「それが大事ですか」
「そうです、幸運があれば」
やはり占いで出ればというのだ。
「それにどう辿り着くか」
「それを見せる道標ですか」
「それが占いです」
「そうなんですね」
「予言がありますね」
速水はオカルト等で言われるものの話もした、最も有名な予言はやはりノストラダムスのものであろう。
「あれも同じです」
「人類が滅亡すると言われていても」
「それをどう避けるか」
「それが大事ですか」
「最も大抵の預言は適当に書いているだけです」
「予言の本とかですね」
「十年前の予言の本を古本屋で買って下さい」
咲に笑って話した。
「そうすればです」
「わかることですか」
「はい」
一言で答えた。
「ほぼ全て外れています」
「予言が」
「そうなっています」
「そういえば一九九九年に世界は滅亡するんですよね」
「最も有名な予言ですね」
「確かノストラダムスの」
「ですが今もです」
二十一世紀を相当に過ぎてもというのだ。
「人類は存在していますね」
「そうですよね」
「その予言は大騒ぎになりました」
信じて人類は終わると思った者が総統に存在したのだ。
「しかしです」
「今も人類は存在しているので」
「街で売られている予言の本はです」
「大抵は、ですか」
「本を売る為に衝撃的なことを書いているだけで」
人類が滅亡するだの何だのというのだ。
「その実はです」
「当たらないんですね」
「適当なことを書いておけば」
衝撃的なそれをというのだ。
「注目されて売れますので」
「ノストラダムスとかですか」
「予言者の名前を出して」
そうしてというのだ。
[8]前話 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ