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イベリス
第二十話 ゴールデンウィークの予定その一

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                第二十話  ゴールデンウィークの予定
 先はアルバイトに行くとそこで速水に尋ねられた。
「ゴールデンウィークは何処かに行かれますか」
「オフの日に従姉のお姉ちゃんと遊びに行きます」
 咲はすぐに答えた。
「あとはあまり」
「旅行は行かれないですか」
「別に」 
 また答えた。
「ありません」
「ではこちらにもですね」
「はい、ずっと働かせてもらいます」
「それは何よりです。ただ旅行はいいものです」
 速水は微笑んで旅行の話もした。
「各地を巡ることも」
「いいですか」
「はい、素敵な趣味になります」
 穏やかな微笑みと共にだった、速水は咲に話した。
「私はお仕事で行ってばかりですが」
「そういえば時々」
「そうです、外でのお仕事が入りまして」
「その時にですか」
「お仕事をしながら」
 そうしつつというのだ。
「楽しんでもいます」
「観光スポットやお料理をですか」
「そして人と会うことも」
 こちらもというのだ。
「そうしています」
「そうなんですね」
「プライベートで行ったことはもうずっとないのですが」
「お仕事ばかりですか」
「そうなのです」
「そうですか。ですが占いって出張もあるんですね」
 咲は純粋に考えた、速水を完全に占い師であると思っているのだ。
「そうなんですね」
「そう思って頂けるなら何よりです」
 今度は咲に謎めいた笑みで応えた。
「私も」
「そうですか」
「はい、それでなのですが」
 速水はさらに話した。
「私はゴールデンウィークに旅行に行かれても」
「よかったんですか」
「それが貴女の貴重な財産になるので」
 旅行で見て経験したことがというのだ。
「ですから」94
「そうなんですか」
「機会を見付けてです」
「行けばいいんですね」
「お好きなら」
「旅行は嫌いじゃないです」
 咲は基本インドア派である、だから漫画やライトノベルそれにゲームが好きで部活も漫研なのだ。だがそれでもだ。
 旅行も嫌いではない、それで速水にも正直に答えたのだ。
「よくお父さんお母さんと行きました」
「そうなのですね」
「中学までは。ですが高校生になったので」
 少し大人になったからだというのだ。
「やっぱり親と一緒でなく」
「お一人で、ですか」
「行く方がいいですね」
「ツアーかどなかたかと一緒でなら」
 速水は咲に穏やかな声で話した。
「宜しいです」
「一人旅は危ないですか」
「女性のそれは危険です」 
 速水はここでだった。
 タロットのカードを出した、そのカードはというと。
 塔の逆だった、咲にそのカードを見せて語った。
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