第三百七十九話
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第三百七十九話 兄の言葉は
春奈は兄の夏雄が家に帰ると夕食を食べている彼のところに来て牛乳を飲みながら兄に対しても問うた。
「お兄ちゃんは眼鏡とコンタクトどっちがいいと思う?」
「眼鏡とコンタクト?」
「そう、どっちがね」
両親に聞いたことを兄にも問うた。
「一体ね」
「眼鏡じゃないかな」
兄はすぐに答えた。
「やっぱり」
「お兄ちゃんもなの」
「僕持って、ああお父さんとお母さんにも聞いたんだ」
兄はすぐにそのことを察して述べた。
「そうなんだ」
「ええ、実はね」
「やっぱりね、僕もね」
「眼鏡の方がいいのね」
「そう思うよ」
こう妹に言った。
「眼鏡は何時でも外せるしね」
「それでなのね」
「目の中に入れないし」
それでというのだ。
「だからね」
「眼鏡の方がいいのね」
「目の中で入れることがね」
まさにこのことがというのだ。
「僕もね」
「どうかって思うのね」
「うん、危ないいしずっと入れたままとかね」
このことを心配することも両親と同じだった。
「危ないと思うから」
「それでなの」
「僕は眼鏡の方がね」
どうしてもというのだ。
「いいと思うよ」
「コンタクトとどちらがかっていうと」
「眼鏡の方がね」
「そうなのね」
「最近お洒落でカラーコンタクトもあるけれどね」
兄はこうしたコンタクトの話もした。
「こちらもね」
「よくないの」
「目の色が変わるよ」
それはというのだ。
「けれど目に負担がかかるっていうから」
「だからなのね」
「うん、目は大事だから」
それでというのだ、兄は妹に自分の晩ご飯を食べながらそのうえで話していった。料理の味を楽しみながら。
第三百七十九話 完
2021・6・25
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