第四百七十二話 【訓練】流れる汗その八
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「もう腰も曲がってるさ」
「いえ、ジャスミンさんお若いですよね」
「そうですよね」
スバルとティアナがそのジャスミンに突っ込みを入れた。
「そう言われても」
「動きもいいですし」
「お肌だって」
「お若いですよ」
「ノーマの中では婆さんなんだよ」
ジャスミンは二人に笑って話した。
「実際ずっと生きてきたからね」
「だからですか」
「そう言われますか」
「そうさ、それでそれぞれの世界で過ごしてる時間は実際何年にもなるしね」
このことは事実でというのだ。
「もうね」
「それこそですか」
「別の世界の歳月を考えますと」
今度はエリオとキャロが応えた。
「かなりですか」
「数年は経っていますか」
「それは間違いないよ、だからね」
それ故にというのだ。
「あたしもさらに歳食ってる筈さ」
「というか私達本来の世界でまだ一年も経ってないわよ」
このことはエルナが言った。
「私まだ一年生だしね」
「はい、留年もしていないです」
おとねがエルナに応えた。
「私達は」
「それでまだ一年生だし」
「本来の世界での歳月も然程経っておらず」
「それぞれの世界にいてもね」
「歳月を過ごしたことにはなっていないですね」
「その辺りのこともスサノオの細工なんだろうな」
おやっさんは戦士達の話を聞いて述べた。
「時間のこともな」
「スサノオには時間を操る能力もあるのか」
エンタープライズはおやっさんの今の言葉に目を鋭くさせて問うた。
「そうなのか」
「ああ、それ位のことは出来る」
おやっさんはエンタープライズのその問いに答えた。
「それも楽にな」
「それぞれの世界を自由に行き来出来てか」
「そうしたことも出来るんだよ」
「そうなのか」
「つまり私達は別の世界にいれば永遠にこの姿なんですね」
ミモザはおやっさんの話を聞いてこのことに気付いた。
「そうなんですね」
「歳を取らないからな」
「だからですね」
「ああ、そうだよ」
「そうですか。ずっと若いままということはいいことですが」
それでもとだ、ミモザはおやっさんの言葉を聞いて述べた。
「ですが」
「それでもだよな」
「やはり本来の世界にいる方が」
「戦いがないとな」
「落ち着きますね」
「自分の世界が一番落ち着く」
英雄は腕を組んで強い声で言った。
「やはりな」
「そうですよね」
ミモザは英雄のその言葉に頷いた。
「そこに生きているだけに」
「やはりその世界が我々の世界だ」
英雄はこうも言った。
「本来のな」
「だからですね」
「スサノオとの戦いがないと別の世界にはいない方がいい」
「やっぱりそうだよね」
「英雄さんの言う通りよ」
亜美と真美は英雄の言葉を聞いて二人
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