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おっちょこちょいのかよちゃん
154 容赦なき金属攻撃
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らと言って怯むな!」
 その時、関根が刀で突風を出し相手を薙ぎ払った。
「お前ら、邪魔だよ!」
「なんだ貴様!?」
「ボクちゃんかい?キザな男、関根金雄様だよ」
「関根、カッコつけてる場合じゃねえぞ!」
 椎名が呼ぶ。
「あいよ!」
 関根と椎名は前に立つ。
「貴様ら、この世界の人間ではないな?」
 隊長と思われる人物が現れた。
「そうだが。一つ質問しよう。藤木茂という少年を捜しているが心当たりはないか?」
「知るわけがなかろう」
「クローマー伯爵様!後ろから別の敵が!」
「何!?」
 クローマー伯爵と呼ばれた男は後ろを振り返った。子供が数人、そして老人が一人、さらに日本刀を持った集団が現れた。かよ子達はのり子の人形の能力(ちから)で椎名と関根が喋っている隙に瞬間移動していたのだった。
「えい!」
 かよ子の杖が鉄の槍となってクローマー伯爵の兵に襲い掛かる。対して兵たちは楯で防御した。次郎長一派も対抗する。だが、兵達も無数の槍や剣を分裂させるように増やして対抗した。
「こうなったら!」
 大野が草の石で花を出した。花粉が放出される。
「てめえら眠りやがれ!」
「そんな手が通用すると思うか?」
 クローマー伯爵は強大な白金の丸屋根を出して大野が出した花を閉じ込めた。同時に大野達も閉じ込められる。
「大野君!」
 かよ子は振り返ったが、そこで転んでしまった。とんだおっちょこちょいをやってしまった。
「山田かよ子!」
 かよ子は起き上がると、兵が一人、かよ子に近づいていた。かよ子は鉄の槍を楯に変化させて守った。
「ほう、あの小娘、あの最強の杖をもっているのか」
 クローマー伯爵が近づいた。
「貰うぞ、その杖!」
「させるか!」
 大政が槍でクローマー伯爵を突きそうとした。

 大学生程の女性二名はとある女性の兵と行動を共にしていた。
「敵の地にいる少年の救出部隊へ援護の要請か」
「ああ、そうや」
「向かうぞ。確かその部隊には杖の所有者もいると聞く。我が兵の馬に乗りなさい」
「はい。明日香、行くで!」
「うん!」

 大政が刀でクローマー伯爵を刺す。しかし、クローマー伯爵は無傷だった。
「貴様!?、何の防御の術だ!?」
「私は様々な金属を操られる事を知っているのかね?」
 クローマー伯爵は大政を斬りにかかる。その時、関根が国定忠治の刀で横入りして大政を守った。
「全く隙のない奴だな」
 関根の刀はクローマー伯爵の剣と渡り合ってはいた。
「だが、私の武器は幾つにも増やせるのだぞ」
「何!?」
 クローマー伯爵は銀の槍を出して飛ばす。
「関根!」
 椎名は水を出して槍を押し流した。
「私も!」
 かよ子は楯を剣に変化させて一騎打ちしている兵を斬ると、クローマー伯爵と交
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