154 容赦なき金属攻撃
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かよ子達は一人の行方不明の男子がいると思われる方角を進む。
「おお、まる子、綺麗な眺めじゃのう〜」
「うん、限りない地平線が綺麗だよお〜」
しかし、大野が文句を言う。
「何言ってんだ、俺達は遊覧飛行してんじゃねえんだぜ」
「ももこちゃん、気が抜けすぎてるよ!」
のり子も旧友に呆れて叱責する。
「ご、ごめん、ごめん・・・」
「さくらももこと言ったか。弛んどるぞ!責任を持って務めに励まんか!それからそこの老人!」
次郎長は友蔵を呼ぶ。
「は、はい!」
「お主はただ来ておるだけであり、引率の役目にもなっておらん!」
「す、すみませんでした、親分!!」
友蔵がなぜか時代劇のような跪き方をした。
「それに近づいて来てるぜ、奴等が!」
無数の銀の槍が攻撃してきた。
「ぎえええ!!死ぬ〜」
それまで呑気だった友蔵も猛烈な悲鳴を挙げて蹲った。
「連中か!」
かよ子は下を見た。軍隊がこちらを狙っていると解った。
「皆の者!戦闘の準備だ!」
「え、えいえいおー!」
友蔵は場違いな掛け声を出した。
本部の一室。かよ子の母は藤木救出班の行方を辿ると、また敵にぶつかった様子を発見した。
「かよ子達の所にまた敵が・・・」
「はい、しかも、敵の世界ですから更に激しい戦闘になりますでしょう」
フローレンスは通信道具を取り出す。
「こちらフローレンス。領土攻撃班で北東の方角にいます方。藤木茂君救出班が敵と当たりました。彼女らの援護をお願い致します」
『了解』
女性の声が聞こえた。
かよ子はあの銀の槍に杖を向けて試みた。
(確か金属なら使える・・・!!)
そして杖の使い方の一節を思い出す。
【金属の物質に向ければ金属類を自在に操る能力を得られる】
かよ子の杖は白金の巨大な盾と化した。そして銀の槍を跳ね返す。
「オイラもやるブー!」
ブー太郎も洪水の如く水を噴射させて相手を押し流す。しかし、機械から出した武装の能力で無力化された。だが、それはブー太郎からして、敵のいる方向を示す鍵ともなった。
「あそこだブー!」
「よし!」
関根は刀で円を描く。描いた円から遠くにいる相手がルーペの如く近くに見えた。
「これで何をしているのか見えるぞ!」
「お前もその人形でやるブー!」
ブー太郎はのり子に依頼した。
「うん!キャロライン!」
「了解!」
のり子の人形が念力を発する。相手の兵の機械を次々と破壊した。
「接近するよ!」
かよ子は皆に呼び掛けた。そして皆は敵の隊に突入した。椎名が玉を使い、大波を出し、兵を蹴散らす。そして大野が茨の槍で相手を突き刺した。
「うおお!」
「機械が壊されたぞ!」
「チッ!」
「貴様ら、だか
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