第9節「ガングニール、再び」
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、純ッ!」
「ブラックホールが吹き荒れるぜッ!」
そして友人達が離れた瞬間、翔と純は戦闘を開始した。
「あんたって変なところで度胸あるわよねッ!」
「去年の学祭もノリノリだったしッ!」
「さっきのはお芝居ッ!?」
困惑する未来に、詩織と創世、そして弓美は得意げな笑みを向ける。
「たまにはわたしたちがビッキーを助けたっていいじゃないッ!」
「我ながらナイスな作戦でしたッ!加賀美くん達もありがとうございますッ!」
「あー緊張したぁ!」
「あれは流石に肝が冷えたぞ……」
「グッジョブ、寺島さん。助かったよ」
「マジかよ寺島!?お前、女優めざせるぞ!?」
急に振られたアドリブに、即座に対応して見せた恭一郎と飛鳥、流星は胸を撫で下ろしながらサムズアップしてみせる。
そして、大野兄弟のクロスボンバーを受け、直前まで顎下をさすっていた紅介は、自分が喋ってボロが出なかった事に心の中でこっそり安堵していた。
しかし……
「──と、見せた希望をここでバッサリ摘み取るのよねッ!」
ガリィの指示と共に、アルカ・ノイズ達は一斉に走り出す。
狙いは当然、逃走する響たちだ。
解剖器官をムチのように伸ばし、街灯やベンチを分解しながら向かってくるアルカ・ノイズ。
何体かは解剖器官を地面に引きずり、痕を残しながら追ってくる。
更に、ガリィも足元から地面を凍らせると、凍らせた地面を滑りながら響たちの方へと向かっていく。
「「やらせるかぁぁぁぁッ!」」
〈斬月光〉
〈Slugger×シールド〉
翔のアームズエッジから放たれる半月状の光刃と、純が勢いよく投擲した盾が宙を舞う。
アルカ・ノイズは一気に減らされるが、ガリィは更にジェムを放り、倒された分のアルカ・ノイズを追加していく。
「こいつ……何体持ってやがるんだッ!?」
「分からない。とにかく手を止めるなッ!」
二人もアルカ・ノイズを倒しながらその後を追うが、その先で響が転んだ。
足払いするように振るわれた解剖器官が地面を削り、響が躓いてしまったのだ。
「うわッ!?……っぅッ!」
転んだ響の手から、ギアペンダントが飛んでいく。
「ギアがッ!?」
「響ぃぃぃッ!!」
思わず翔が叫んだ、その時だった。
響たちの向かっていた方向から黒い車が、ギュィィィィッ!と音を立て、スピンしながら目の前に停車する。
運転席から出て来たのは緒川の姿だ。
そして後部座席から、宙を舞うペンダントへと勢いよく跳躍したのは……マリアだった。
「はあぁぁぁぁぁッ!」
ペンダントを掴んだマリアは、自らの聖詠を高らかに口ずさむ。
「──Granzizel |bilfen《ビ
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