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気持ち良いよ」
私は、早坂さんの腕を後ろから組んでいった。他のカップルみたいに、肩を抱き寄せられるのも嫌だったからだ。
「私 夜の海岸って初めて 昼間は家の近くの海岸によく散歩に行くんですよ 猫と」
「猫? 猫と散歩?」
「うん 自転車の前に乗せて・・ 中学の頃から」
「あのさ 猫もおとなしくしている? 中学から? そうとう年なんじゃぁ それって、昔の話?」
「そんなことないよ この前も暖かい日 出掛けたの」
「そうなん なんか、わからないとこあるね 猫は元気なんだ」
「うん 元気だよ 私の友達はプチって言うんだよ 見た目はチッチって言うんだけど」
「なんかさー 君の言っていることが、僕には、あんまり、理解できないんだけどー 酔っぱらってる?」
「正気ですよ 今の、聞き流して― でも、変なこといったんじゃぁないからね」
「なんだか、わからないけど すずりさんがそう言うなら」
「早坂さんって 本当に、私を大切にしてくれているのね」
その時、突然、抱き寄せられて、キスされた。私は、別に嫌でもなかったので、そのまま身を任せていたのだ。だけど、そのうち、手が私のお尻のほうに下りてきて、びっくりしたのもあって、身体を突っぱねるようにしていた。
「嫌いなのかい」
「ううん」と、言ったきり、私は、下を向いて歩いていた。
「怒ったのかい」と、聞かれてが
「ううん」と、首を振って、何も言えなかった。
それでも、駅に向かう時、手をつないでくれて
「タクシーで送って行こうか」と、
「いいえ 電車で 駅から歩きますから、大丈夫です」と、何とか、返事できた。
家まで、送ると言うのを、平気ですと断って、私は先に降りた。何か、ぼーとして家に向かっていた。
「何で、プチ 黙っていたのよ」と、責めるように言ったら
「だって すずりちゃんも嫌じゃぁ無かったんだろう 邪魔しちゃぁ悪いかなって」
「だけど 私の 初めてなんだよー ちょっとぐらいは・・」
「俺は あの人、悪い人じゃないと思っているから すずりちゃんも、経験だよ キスしたぐらいなんだよ 俺とは、さんざんしてきたじゃぁないか」
「プチは特別だよ 私の気持ちが、今、揺れているのって、やっぱり、わからないんだね」
「うーん 複雑なんだろうとは、わかるがなぁー」
「プチのバカ しばらく、お肉は禁止」
「それは無いだろう すずりちゃん 今日も好い匂いするの 我慢してたんだからー」
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