第四百七十二話 【訓練】流れる汗その五
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「いいな」
「ああ、それじゃあな」
「不幸であっても最後に希望があればいい」
オールマイトはこうも言った。
「その希望が何よりも素晴らしいのだからな」
「だからか」
「そうだ、生きることだ」
まずはというのだ。
「何があってもな」
「どれだけ恥をかいてもですね」
「恥も乗り越えられるものだ」
オールマイトは泡沫にも答えた。
「必ずな」
「どんな恥でもですか」
「そうだ」
こう当麻に話した。
「乗り越えられる」
「そうだよな、俺なんてな」
ここで啓太が言ってきた。
「これまで無茶苦茶恥をかいてきたけれどな」
「それでもだな」
「今もこうしてるぜ」
オールマイトに胸を張って答えた。
「この通りな」
「それを受け入れてくれる人達もいるな」
「いつもな」
「それが真の絆だ」
オールマイトは確かな声で頷いた。
「若し恥をかいているからといって見捨てるならだ」
「それは本物の絆じゃないですね」
「そうだ」
ふたばにも答えた。
「偽物だ」
「そんなことで見捨てるのなら」
「もっと言えば見捨てること自体がだ」
それそのものがというのっだ。
「まさにな」
「偽物ということですね」
「そうだ」
如何にもという返事だった。
「まさにな」
「そういうことですね」
「そうだよな、俺だってな」
当麻はオールマイトの言葉を受けてだった。
インデックスや真琴、ステイルや青髪達を見て頷いた、そしてオールマイトに顔を戻して強い声で答えた。
「いてくれてるさ」
「そうだな」
「それじゃあその絆も信じてか」
「恥をかいてもな」
「乗り越えればいいんだな」
「そうだ」
「俺もだな」
啓太も言ってきた。
「それは同じだな」
「そうですね」
「啓太さんには僕達がいるっす」
留吉と狸が応えた。
「ようこさんもですし」
「序列衆の人達もっす」
「啓太さんって正直最低だけれどね」
たゆねが笑って話した。
「けれどやるべき時はやってくれるし」
「ドスケベで変態で無節操だけれど」
てんそうも言ってきた。
「大事なものは全部持ってる人だから」
「恥なんて今更ですよ」
こう言ったのは河童だった。
「僕達気にしないですよ」
「そうだよな」
「人は生きていれば絶対に恥をかくよ」
五代も言ってきた。
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