第四百七十二話 【訓練】流れる汗その四
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「私達の世界でね」
「ラーメンと拉麺は違うって」
「そうなの」
実際にというのだ。
「豚骨ラーメンにしても」
「あと焼き餃子もやな」
ノアはこの料理を出した。
「本来の餃子やないっていうしな」
「実際に違う」
送戈が答えた。
「中国の餃子は蒸し餃子か水餃子だ」
「そちらの餃子で」
「焼き餃子は一部の地域のものだ」
「他はないんやったな」
「そうだ」
事実そうだというのだ。
「そこも違う」
「餃子もあるけれど」
平海が話した。
「どちらかの餃子よ」
「特にお店だと蒸し餃子よ」
寧海も言ってきた。
「そちらよ」
「というか日本の中華料理はまた違うぞ」
アメリカがこう言った。
「中国料理とは」
「ここで刀華達が言っているのは日本の中華料理ある」
その中国も指摘した。
「中国料理ではないある」
「豚骨ラーメンは中華料理で」
刀華がまた言った、やはりこのラーメンのことが第一にあってそれで今も仲間達に話しているのだ。
「中国料理だと拉麺ね」
「そうです」
鈴音は刀華に答えた。
「ラーメンと拉麺はまた違います」
「そこがずっとわかなかったのよ」
「日本人はそうですね」
「スープも麺も違うわね」
「そうです」
「そうなんだな、俺はずっと食えるか食えないかの生活だったからな」
当麻は自分の世界での暮らしから話した。
「今だって別の世界に来た時だけ満足に食えてるからな」
「というかその生活も凄いな」
大兎はその当麻に心底驚いていた。
「あんたも大変だな」
「もう不幸がずっと憑いてるからな」
「上条ちゃんの運のなさはレベルファイブです」
小萌がこう述べた。
「学園都市一ですね」
「そんな一番いらないな」
「いらなくてもそうなのです」
「運がないにしてもな」
それでもとだ、ホークは言った。
「確かに話聞く限りお前の運のなさは凄いな」
「そうだろ」
「ああ、よく生きてるな」
「そう思う目にばかり遭ってるさ」
今も尚というのだ。
「いつもな」
「つくづく大変だな」
「それ言ったらどの世界も大変だ」
こう言ったのはオールマイトだった。
「だが皆しっかり生きているな」
「身体ボロボロになってもな」
それでもとだ、当麻はオールマイトに応えた。
「いつも首の皮一枚でな」
「生きているな」
「それで乗り越えてるさ」
「ならそうしていけばいい、乗り越えていけばだ」
そうしていけばとだ、オールマイトはさらに話した。
「やがてそれが糧になる」
「色々あったことがか」
「必ずな」
「あんたもそうだったんだな」
「そうなる、だから君も生きろ」
当麻に頼りになる声をかけた。
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