第四百七十二話 【訓練】流れる汗その三
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「私いつもお昼から飲んでるわよ」
「もっと言えば朝からだよね」
バネッサに突っ込みを入れたのはラックだった。
「バネッサは」
「何もないとね」
「そうだよね」
「けれど何もないならいいでしょ」
朝から飲んでもというのだ。
「別に」
「酒は友だ」
マージョリーも言ってきた。
「これがないとだ」
「駄目なんだな、あんたも」
「そうだ、他に何もすることがないとな」
そう思えばというのだ。
「やはりな」
「飲むんだな」
「そうしている」
常にというのだ。
「どの世界でもな」
「そういえばそうだな、あんた」
ガジェルが見てもだ。
「暇だといつも飲んでるな」
「だからだ」
「バネッサさんと同じ意見か」
「そうだ」
まさにというのだ。
「それは変わらない」
「そうか、けれど飲むならな」
「夜か」
「朝とか昼は訓練があるからな」
「安心しろ、その時は飲まない」
「そうだといいけれどな」
「とりあえず飲む時は焼き鳥もあれば」
刀華はこう言った。
「私としては嬉しいですね」
「刀華さん九州生まれですからね」
「そう、だからね」
可奈美に答えた。
「お酒の時はね」
「鶏肉は欠かせないですか」
「もつ鍋でもいいけれど」
「そちらもですか」
「あとラーメンは絶対に」
「豚骨ですね」
「あの白いスープが最高よ」
「ラーメンならありますよ」
ここで山城が言ってきた。
「どのラーメンも」
「この世界でも」
「はい、東煌のものが」
それがというのだ。
「ありまして」
「それでなの」
「はい、よかったら」
「それじゃあ是非」
刀華は山城のその言葉に乗って言った。
「ラーメンも」
「あるにはあるけれど」
「重桜のラーメンだから」
その東煌の寧海と平海が応えた。
「本来のラーメンとは違うのよね」
「私達のラーメンとはね」
「そうそう、ラーメンと拉麺は違うのよ」
風音も言うことだった。
「ここで言ってるのはラーメンでね」
「拉麺じゃないね」
「そうなんですよ」
おやっさんに真面目な顔で答えた、風音は真剣な顔で答えてからさらに言った。
「本当に」
「そうみたいね、私も言われるわ」
刀華も言ってきた。
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