第四百七十二話 【訓練】流れる汗その二
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「そうだったね」
「仲間だからですか」
「これまでもずっと一緒に戦ってきたね」
「はい、色々な世界で」
ギャスパーも答えた。
「そうしてきました」
「だったらね」
「それならですか」
「そう、もう遠慮は駄目だよ」
「じゃあ五代さんがですか」
「案内させてもらうよ」
「当然私達も」
雪風も申し出てきた。
「重桜の者ということで」
「案内は任せるにゃ」
明石も明るく出て来た。
「重桜に馴染める人も多そうだし丁度いいにゃ」
「じゃあ宜しく頼みます」
ギャスパーが応えてだった。
それぞれの世界の戦士達は五代そして重桜の面々の案内を受けてそのうえで重桜の中を見て回った。その後で。
最初に中を見せて欲しいと言った月光はこう述べた。
「拠点には十分だ」
「お城みたいでしたね」
モモカは月光の横から言ってきた。
「日本の」
「御殿も入ったな」
「そうした場所でしたね」
「これならだ」
まさにというのだ。
「問題ない」
「食事のことも心配無用です」
このことは扶桑が話した。
「重桜の料理とお酒を好きなだけ楽しめます」
「お酒は日本酒だよな」
酒と聞いてヒルダがこの酒を出した。
「そうだよな」
「はい、お米のお酒でして」
扶桑はそのヒルダに答えた。
「それで、です」
「そうか、こっちの世界でも日本酒飲めるのはいいよな」
「日本酒もいいよな」
笑顔で言ってきたのはシャーロットだった。
「じゃあまたそっちを楽しむか」
「酒はそれだろ」
直枝はまさにそれこそという感じだった。
「じゃあ夜は飲むか」
「うむ、ではな」
「共に酔い潰れるとしよう」
伊勢も日向もその直枝に応えた。
「今夜もしこたま飲むぞ」
「新たな仲間達も入れてな」
「今飲んでもええで」
ロキはもうそのつもりだった。
「お酒やとな」
「昼から飲むのは流石に駄目ですよ」
そのロキに源さくらが注意した。
「ですから夜に」
「何や、自分厳しいな」
「夜ならいいですが」
「いや、それはいい」
パイマンもロキと同じ考えだった。
「酒は百薬いや万薬の長だからな」
「お酒はいいにしてもな」
ガジャルは考えつつ言った。
「やっぱり昼は駄目だろ」
「何か真面目な奴多いな」
「ロキさんが不真面目過ぎるだろ」
「そう言うのが真面目なんや」
そのガジャルにすぐに言い返した。
「けどしゃあないか」
「ああ、昼は我慢してな」
「夜にせいらい飲むか」
「やっぱりそれが普通だろ」
「そうかしら」
バネッサはその意見に懐疑的だった。
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