無双龍
[2/4]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
ダーの返答は拒否。それを証明するかのごとく、ドラグレッダーはその尾の刃で、ウィザードを斬りつけた。
「うわっ!」
切り払われる客席を見て、ウィザードは冷や汗をかく。
「おっかないなこれ……ドラグレッダー!」
「____________!」
「頼むよ! 一緒にドラゴンライダーキックした仲でしょ!?」
「____________!」
だが、ドラグレッダーは吠える。明らかにウィザードへの友好関係は築けていない。
「うわっ! もしかして、今の俺が火属性じゃなくて水属性だから嫌がられてるの!?」
ドラゴンの言葉など分かるわけなどない。
ドラグレッダーは、ウィザードに対して敵意の眼差しを向けている。
「あっはははは! 傑作じゃないか」
その様子を見て、トレギアが肩を震わせた。
「まさか、サーヴァントの飼い慣らしが出来ていないのかい? それでよく氷川紗夜を助けると大見得を切ったものだ」
「ドラグレッダー!」
「_____________!」
ウィザードの声に、ドラグレッダーは従わない。
むしろ火炎を吐き、ウィザードをトレギアごと攻撃してくる。
「っ!」
ドラグレッダーがいるかいないかで、ウィザードの考えの成功率が大きく変わってくる。
どうすればいいのかと思案する中で、声が聞こえてきた。
「ドラグレッダー!」
それは、龍騎の声。
ファウスト、メフィストと戦いながらも、ドラグレッダーの主は、必死にドラグレッダーへ懇願した。
「頼む! ハルトに従ってくれ! 俺は人を守るために戦いたいんだ! ハルトも、俺と気持ちは同じだ!」
すると、ドラグレッダーは吠えない。
悩むかのように、顔を下ろした。
「ドラグレッダー?」
「ドラグレッダー! 俺たちは、前の世界で、世界を救えなかった!」
メフィストの爪をドラグセイバーで受け流し、返しにドラグクローで殴りつける。その攻防を繰り広げながら、龍騎は叫んだ。
「お前がそれを望んでいたのか、俺には分かんねえ! お前はただ俺に従っていただけなのかもしれねえし、お前が心の底だったら嫌だったのかもしれねえ!」
ファウストが、背後から回り、龍騎の首を絞めつける。苦しみ、そこから全身へダメージを受けながらも、真司は叫ぶ。
「お前が望むなら、この戦いが終わったら俺を喰ってもいい! だから、今だけはハルトに協力してくれ! 俺は人を守るためにライダーになったんだ! お前も、今だけはその気持ちを持って欲しいんだ!」
ドラグレッダーは、龍騎を、そしてウィザードを見比べる。
しばらく顔を落とした後、吠えた。
そして。
「ありがとう……! ドラグレッダー!」
ドラ
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ