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の裏手だと思うけど、歩いていると、あった。ここだ、フォトギャラリー「茜空」。ガラス越しに色んな写真が見える。古い民家の道路側を全面ガラスウィンドゥに改装したみたいだ。ガラスの引き戸を開けて入ると
「いらっしゃい どうぞ あっ 絢ちゃん じゃぁないよね 失礼」と、男の人が奥から話しかけてきた。
「初めてなんですけど 奥様に誘われて・・」
「あぁー 聞いてますよ 病院の帰りに、写真を撮っていて、感じの良い娘に会ったって 親友にとても似ていたって その人に僕が初めてあった時、雰囲気とか全体的に本当によく似ている 透き通ったような美しさがあって」
「そーなんですか 私 写真に興味があって へたくそなんですけど」
「生憎ね 妻は、今、四国の実家に帰っていましてね 先月、生まれたもので・・上の子もまだ小さいし、僕は、面倒見れないもんでね 残念がるよなぁー でも、ゆっくり見てください 自信作だけ飾っています」
「私も、残念 上品で素敵な方ですものね もう一度、お会いしたかったわ」
写真をひとつひとつ見て行くと、迫力が違った。やっぱり、プロのは違うと感じた。
「こんなの 私、撮れない」
「あのね 取りたいものを集中して見るんだ どうすれば、その魅力が一番良いのかを考えて撮る 僕は、そう心がけているんだけどね」
「そーですかー 参考になります 今度から、そうしてみます」
「見せたい写真があります」と、棚に並べた中から、探し出した1枚のパネル。花嫁姿。皆に祝福されて幸せそうな笑顔。
「あっ 私 じゃぁ無い! きれいな人 とっても、幸せそうな笑顔」
「あなたも、きれいですよ でも、この時は、全体的に輝いていたから、よけいに、きれいなんだ おそらく、この瞬間は世界中の幸せを全部集めたんだと思う それを撮りたかったんだ」
「いいなぁー 羨ましい」
「君なら 大丈夫だよ 素敵な人も居るみたいだし」
「申し遅れました こういう者です 小野原さんのお名前は、落合さんからお伺いしたことあります」と、早坂さんは名刺を差し出していた。
「落合さんのお知り合いの方でしたか あの人には、色々と教えてもらっていますよ 仕事も紹介していただいたりもね」
「あの人には、うちの商品の撮影をお願いしているんですよ」
「そうですか 落合さんは、食品の撮影がうまいですからね これは、思わぬつながりでしたね そういえば、あなたのお名前をまだお伺いしていませんでしたね 妻にも報告しなきゃぁならないですし」
「左近すずり って申します」と、言って、私の名刺の会社の名前を消して、自分の携帯の番号を書いて渡した。
「妻が戻ってきたら、又、来てください」と言われ、ギャラリーを出た。
「女の子
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