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英雄伝説〜灰の騎士の成り上がり〜
外伝〜灰と白銀の邂逅〜前篇
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はまさか彼女は……!)………レン皇女殿下が彼女の気配を感じ取れなかったのも無理はありません。彼女の実力は恐らく――――――いえ、”間違いなく剣聖の域です”……!」

「……”剣聖”ですって?確かにそれならレンですらも気配を感じ取れなかった事にも納得がいくけど、それよりもお姉さん、リィンお兄さんの事を”弟弟子”と言ったという事はまさかお姉さんは――――――」

娘を警戒した様子で睨むリィンの推測を聞いたレンは信じられない表情で女性を見つめた後ある事を思い出して真剣な表情で娘に問いかけたが

「悪いけど、外野は黙っていて欲しいかな。今私が用があるのは老師(せんせい)最後の弟子にして私にとっては弟弟子にも当たる”灰色の騎士”なのだから。」

「……ッ!」

「―――俺に用があると言っていたが……一体どんな用だ?そして――――――貴女が言う老師(せんせい)とは八葉一刀流の開祖――――――”剣仙”ユン・カーファイ老師の事で、俺の事を”弟弟子”と言ったという事は貴女は”八葉”の者か?」

娘は凄まじい闘気をさらけ出してレンを威圧し、娘に威圧されたレンがリィンが今まで見た事のない姿――――――敵の威圧によって圧されているレンの様子を見たリィンはレンをかばうかのようにレンの前に出て娘に問いかけた。



「ふふ、私が君を呼び出したとはいえ、まずは君の実力を見せてもらうよ――――――私に対する君が知りたい情報を知る事ができるのはその”資格”があるかどうかを”示して”からかな。」

「………ッ!」

しかし娘は既にリィンと対峙して不敵な笑みを浮かべながら戦闘態勢に入り、娘の行動と言葉に息をのんだリィンも戦闘態勢に入り

「八葉一刀流中伝――――――リィン・シュバルツァー……」

「黒~一刀流零の型、奥義皆伝―――――シズナ・レム・ミスルギ………」

「「推して参る!!」」

そしてリィンと娘――――――シズナはそれぞれ名乗り上げた後一騎打ちを開始した――――――!




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