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英雄伝説〜灰の騎士の成り上がり〜
外伝〜灰と白銀の邂逅〜前篇
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るエレインお姉さんを動揺させられる可能性が高い人物の協力を取り付けて、今後の作戦をスムーズにする為よ♪」

「クク、物は言いようだな。アンタに目をつけられたエレインには同情するぜ。――――――ま、そういう訳で俺とアンタ達の利害は一致していると思うんだが?」

レンの説明を聞いたリィンが冷や汗をかいて表情を引き攣らせている中口元に笑みを浮かべたヴァンは気を取り直してリィンに問いかけた。



「………そうですね。とはいえ、軍属でもないヴァンさんに俺達のように”戦争”に参加してもらう訳にもいきませんから、灰獅子隊――――――いえ、”メンフィル・クロスベル連合の軍事作戦を妨害する勢力と戦ってくれる協力者”という扱いで灰獅子隊(おれたち)に同行してもらうのがお互いにとっていいのではないでしょうか?」

「そうね。レンもその案で構わないわ。――――――そちらはどうかしら?」

「こちらもその案で構わない。――――――取引成立だ、灰色の騎士。短い間になると思うが、よろしく頼む。」

「ええ、こちらこそ。――――――それで、俺達に関する依頼は後どれ程受けたからは知りませんが、”俺達に関する他の依頼は先程から気配を断ち続けて俺達の様子を伺っている人物が関係しているのでしょうか?”」

ヴァンと握手をしたリィンは表情を引き締めて誰もいないはずの物陰に視線を向けてヴァンに問いかけ

「おいおい、マジかよ………」

「!……なんですって……?レンには他の人の気配なんて感じ取れないけど……」

リィンの問いかけを聞いたヴァンが驚いている中リィンの言葉に驚いたレンは困惑の表情でリィンが視線を向けている方向に視線を向けたその時

「フフ、老師(せんせい)直伝の”観の眼”………その若さで”そこまで到っている”なんて君の元々の才能か、もしくは戦争による成長なのか……そして何よりも私の”この子”をも超えるその尋常ならざる気配を纏ったその得物………実に興味深い。食えない兄弟子たちと違って、なかなか可愛げのある”弟弟子”じゃないか。」

リィン達が視線を向けた方向からあまりにも異質な存在が現れた。東方風と最新技術が混ざり合ったような強化スーツを身に包んだ長い銀髪の娘でああり、年齢はおよそリィンと同じくらいか、それ以下にも見える整った顔立ちにはあどけなさが残るものの、瞳の奥には底知れない冷徹も隠されている。穢れを知らない深窓の令嬢にも、無数の血で手を染めて来た戦士にも見えるその姿は、相反するイメージが同居している危うさも含め、彼女の異質さを際立たせる。そして左手には底冷えするような存在感を放つ漆黒の大太刀が握られている。



「(彼女……この太刀にアイドスが宿っている事にも気づいている……!?しかも俺の事を”弟弟子”と言ったという事
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