外伝〜灰と白銀の邂逅〜前篇
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えからわかるけど、彼女、準遊撃士でありながらも高位の正遊撃士に届くほどの使い手よ。」
ヴァンの話を聞いて察しがついたリィンは複雑そうな表情を浮かべ、レンは小悪魔な笑みを浮かべて答えた後表情を引き締めて指摘した。
「裏解決屋をやるからには”荒事”が起こる事も当然想定しているから、それなりに鍛えているから心配無用だし、俺がエレインの両親から受けた依頼内容は”エレインを五体無事でエレインの実家に連れ戻す事”だ。だから、俺の役目はアイツを”戦場に介入させなければいいだけだ。”この戦争が終結すれば、アイツも故郷である旧カルバード共和国領に帰るだろうからな。」
「………なるほど。所で今までの話を聞いて新たな疑問が出てきたんですが……ヴァンさんは一体どうやってメンフィル帝国軍の関係者に接触し、俺達をこの場に呼び寄せるような手配をしたんですか?」
ヴァンの説明を聞いて納得したリィンだったがある疑問を抱いていたのでヴァン似問いかけた。
「逆だ。アンタ達のお仲間――――――メンフィル帝国軍に所属している連中から俺に話を持って来たんだよ。」
「メ、メンフィル帝国軍自身がヴァンさんに……!?一体何故……」
ヴァンの答えを聞いたリィンは困惑の表情を浮かべて呟いた。
「クスクス、それに関してはレンのちょっとした”親切心”よ♪」
「へ………それは一体どういう事なんでしょうか?」
小悪魔な笑みを浮かべて答えたレンの答えを聞いたリィンは呆けた声を出した後戸惑いの表情で訊ねた。
「うふふ、ヴァンお兄さんって実は幼馴染のエレインお姉さんに何も告げずに行方をくらましていてね。そんなヴァンお兄さんを心配したエレインお姉さんは遊撃士家業を務めつつヴァンお兄さんを探していたのよ。だから、レンは”ちょっとした親切心”で西ゼムリア大陸の各地に散っているメンフィル帝国軍の諜報部隊を使ってヴァンお兄さんを行方を追って、ヴァンお兄さんの居場所を突き止めた後ヴァンお兄さんもレン達との接触をしようとしている事実も突き止めたから、諜報部隊の一員にヴァンお兄さんに接触してもらってここまで来るように手配してもらったって事よ♪」
「………あの、レン皇女殿下。もしかしてオルディスでの件を結構気にしていらっしゃって、アリサ達――――――いえ、エレインさんに対する”意趣返し”をする為にヴァンさんと俺達を接触するように手配をしたんですか?」
レンの答えを聞いて察しがついたリィンは冷や汗をかいて困った表情を浮かべながらレンに確認した。
「や〜ね、そんな私事の為だけに諜報部隊を動かすみたいな大人げない事をする訳がないでしょう?あくまで今まで灰獅子隊の活動に介入して妨害までしてきた紅き翼に協力している遊撃士の一人であ
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