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英雄伝説〜灰の騎士の成り上がり〜
外伝〜灰と白銀の邂逅〜前篇
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「……”とある人物達からの依頼”……?無理を承知で訊ねますが、依頼者や依頼内容を教えて頂く事は?」

自分の疑問に対して答えたヴァンの答えを聞いて更なる疑問が出てきたリィンは眉を顰めてヴァンに問いかけた。

「別にいいぜ。俺が”最初に請けた依頼”はアンタ達の協力がないと、達成が厳しい依頼内容だからアンタ達にも最初からこっちの事情を話すつもりだったからな。」

「(最初の依頼……?)――――――それでその依頼内容、依頼した人物達とは一体……?」

ヴァンが答えたある言葉が気になったリィンは眉を顰めたがすぐに気を取り直して続きを促した。



「お前達、”不動”と一緒に帝国の”放蕩皇子”と皇太子率いる”紅き翼”に協力しているエレインって名前の見た目に関しては文句なしの女遊撃士を知っているだろう?」

「へ……?え、ええ。オルディスの時にオリヴァルト殿下達の援軍として乱入してレン皇女殿下達がやり合った話は聞いていますが。」

「…………………………」

ヴァンの問いかけに一瞬呆けたリィンは頷いてレンに視線を向け、視線を向けられたレンは意味ありげな笑みを浮かべて黙り込んでいた。

「実はそのエレインと俺は”幼馴染”なんだが……エレインの両親は元々アイツが遊撃士をやる事に反対していてな。で、エレインはその反対を押し切って遊撃士協会(ブレイサーギルド)の門を叩いて僅かな期間で既に正遊撃士とも遜色ないレベルの遊撃士へと成長したから、両親も渋々認めざるを得なかったんだが………さすがに”戦争”に関わるのは完全に許容範囲外だから、両親が俺にアイツを両親の元に五体無事な状態で連れ戻して欲しいって頼んできたんだよ。」

「なるほど………エレインさんは殿下達――――――”紅き翼”に協力していて、”紅き翼”は過去俺達の軍事作戦に介入してきましたから、エレインさんを連れ戻す為には俺達と共に行動した方がエレインさんと接触したいヴァンさんにとっては都合がいいという事ですね。」

「だけど、幾ら幼馴染だからと言って説得に応じるかしら?あくまでレンの見立てだけど、エレインお姉さんは一度自分で決めた事は絶対に曲げないタイプに見えたけど。」

ヴァンの説明を聞いたリィンが納得した表情で考え込んでいる中、レンはヴァンにある指摘をした。



「ああ、まさにアンタの言う通り、アイツは昔から頭が固くてクソ真面目だから、口で言っても説得に応じるような奴じゃないなのは百も承知だ。だから、アイツを五体無事に連れ戻すには”最終手段”しかねぇだろうな。」

「”最終手段”というのはまさか……」

「クスクス、間違いなく”力づく”でしょうね。――――でも、ヴァンお兄さんにエレインお姉さんを無力化できるかしら?実際、レンもエレインお姉さんと刃を交
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