とっておきの夏(スケッチブック×のんのんびより)
水車小屋にて
[2/3]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
回不参加)の妹、根岸みなものことだ。写真撮影が趣味でほのか同様、いろいろな場所の写真を撮って回っている。
ほのか「いい写真撮れたー!」
一穂「良かったねえ」
ほのかは写真撮影を存分に楽しんだようですっかり満足気である。
ほのか「そうだ、よかったら皆で写真撮りませんか?」
ケイト「ハーイ、キネン撮影デスね!誰にナニをおいのりしましょーか?」
蛍「そっちの祈念じゃないような…。あ、でもそれでもいいのかもしれませんね」
なっつん「そうなると写真を撮るための台が必要だね」
一穂「高さ的に軽トラの荷台がちょうどいいんじゃないかねえ。ちょっと動かしてくるよ」
一穂は少し離れたところに停めている軽トラを一行の前まで動かして停め、その荷台の上にほのかのカメラを置いた。
一穂「どんな感じ?」
ほのか「いいと思います」
デジカメの画面を確認しながらほのかが言った。
一穂「それじゃあ撮るよー。ほのかちん、タイマー設定ってどうやるのん?」
ほのか「えーと、こうやってこうして…はい、10秒で設定しました」ピッピッ
ほのかは慣れた手つきでタイマーを設定した。
一穂「ありがとう。じゃあみんなのところへ行くかー」スタスタ
小鞠「かず姉、早く!」チョイチョイ
一穂「分かってるってー」
鷹揚に構えてゆっくり歩き出した一穂を急かすように小鞠が手招きしている。残り時間が5秒をきったところで一穂とほのかがようやく合流した。
そしてシャッターが切れる瞬間ーーー
ケイト「バター!!」
パシャッ
ケイトがチーズではなくなぜか「バター」と言葉を発し、伸ばし棒の部分を言い終わる直前でシャッターが切れた。
ほのかが写真を確認すると特にケイトがいい笑顔で写っていた。
ほのか「ケイトさん、いい笑顔ですね!」
ケイト「ありがとうございマース!」
ひかげ「ケイト、それってもしかして『男はつらいよ』の?」
ケイト「ハーイ、御前様の台詞デース。チーズではナク『バター』!イカにもニッポン人らしいジャないですか!」
一穂「ケイトって本当にカナダ生まれなん?なんか日本の知識がえらい偏ってる気がするなあ」
葉月「ここだけの話し、ケイトは福岡の金田町出身だって噂があるんですよ」
ケイト「ワハハー、ナニ言っテンノー?ワタシは正真正銘カナダ人デスよ?」
なっちゃん「そうやね、福岡にもカナダはあるけんケイトは立派な“カナダ人”やね」
ケイト「オーウ、最近ナツミのツッコミが鋭くなってキタ気がシマース!コレはワタシのアイデンティティの危機デース!」
ひか
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ